第１０章 ページ33
潤：「あ、それと雅にぃ、サッカー。」
サッカー、どうなったんだろう。
これ勝ったら…
６回連続で無敗なんだけどな。
和：「勝ったって。１対０。雅にぃが入れたゴール。決まったんだよ。」
勝った…！
『勝利』その言葉が、俺の頭の中で何度も回転する。
雅：「本当？！マジで？！俺たち、勝ったの？！」
智：「本当だよ。んふふ、勝ったんだよ、雅紀は。」
潤：「あ、雅にぃ。そういえばメール来てたよ。」
潤が渡してくれた携帯を見ると、一件の新着メールがある。
雅：「ぁ、倉田さんだ。」
(雅紀くんへ。怪我のこと聞いたよ。大丈夫？それと、今日はホントにごめんね。あのことのせいで気まずくならないといいと思ってる。このまま友達でいてくれたらいいな。もちろん私のせいだから、許せとは言えないけど、許してくれたら嬉しいな。ごめんね。倉田歩美より。)
なんか悪いな…俺がふった(？)のに。
でももちろん友達でいてほしいし…
智：「倉田さんって誰？って言うか今日その倉田さんとなにがあったの？」
後ろから急に智にいが言ってくる。メール勝手に読まないでよ！
雅：「いや、別になにもなかったけど。その、うん。別になにも。」
和：「雅にぃ、うそ下手くそなの、自覚してるよね？」
潤：「え、雅にぃ、その倉田さんとちゅっちゅでもしたの？」
あ、潤まで！
…まぁ、事実だけど。
智にぃは赤くなる俺を見て笑いだす。
智：「うっわ、いけないんだ〜！」
別にいけなくないでしょ！
雅：「ちょ、待って、和と潤まだ中学生だけど、まさかもうチューしたとかないよね？ないよね！うん、ないね！」
潤：「一人で納得するなや！」
まさかこの歳でキスとか…
和：「いや、キスぐらいしてるよ。この歳で。」
キ、キス…
キスしてんのか、こいつら！
雅：「なんで教えてくれないんだよ？」
和はププッとふき出した。
和：「なんで俺らが雅にぃにキスのこと教えんだよ？普通教えないでしょ！」
あ、それもそうか。
いや、でも大事な大事な雅紀にぃちゃんにくらい教えてくれればいいじゃないか！
俺たちのやりとりを見て、智にぃと翔にぃが顔を合わせて笑いだす。
翔：「ハハっ！雅紀復活だな。」
俺の口元もいつの間にか緩んでいた。
その瞬間、翔にぃと俺の目が合った。翔にいの目は優しさでキラキラと輝いていた。
Fin.
作者：長すぎだろ！自分でも突っ込んでます。しかもグダグダ…
すいません、はい。
反省しております
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作者名：花凛 | 作成日時：2019年5月9日 15時
