第２章 ページ12
雅紀サイド
智にぃが急にしゃがみこんじゃった時はびっくりした。でもよく見ると頭抑えてっから、頭痛かな？って思って、ちょっと休ませといた。
智にぃは大変なのに、いっつも無理するし。なんかぼーっとしてそうな顔だけど、(ぼーっとしてて悪かったね！by智)ちゃんとみんなの事考えてくれてんだよね。俺たちもちょっとは楽にさせなきゃ。
潤：「晩御飯できたよ！」
潤は台所からみんなを呼ぶ。俺たちは返事して、それぞれの部屋から出てくるけど、智にいだけでてこない。やっぱ風邪かな。
翔：「あ、智にぃ呼んでくるね。多分絵描いてんでしょ。」
翔にぃはそう言うと、智にぃの部屋に向かった。智にぃまだ寝てんのかな。しばらくすると、智にぃと翔にぃが帰ってきた。俺たちは食べ始めて、楽しそうに話す。
潤：「クフフ、そういえば今日ね、雅にぃがね、帰ってきて好きな人に振られた、ってめちゃくちゃ凹んでたのにね、おやつ食べたらもう立ち直ってテンション上がってんだよ！」
潤は満面の笑みでそう言う。
雅：「いや、別にそんなにすぐには立ち直ってはないと思うんだけど。って言うか振られたのは本当にショックだったんだからな！でも、確かに俺ちょっと立ち直り早いかも。アヒャヒャ！」
俺はそう笑うと、潤は俺の事をバカにしたかの様に笑う。
翔：「なんでそう立ち直りが早いんだろうね。」
翔にぃも加わる。
和：「それはやっぱりバカ…」
和が言い終わる前に、俺は和の口を防いで頭を軽く叩いてやった。
和：「いって〜！」
和は笑いながらそう言うと、みんなもゲラゲラと笑う。でも、いつもは一緒にふにゃふにゃ笑ってる智にぃは全く喋んないし全然笑わない。
翔：「智にぃ？」
翔にぃも気が付いたみたいで、智にぃの顔を覗き込む。
智：「ん？どうしたの？」
智にぃはそう言うと、ご飯を一口食べる。よくよく見ると全然ごはんが減ってない。
潤：「もしかして調子悪い？」
智「別にそんな事ないよ。あ、和と潤、今日学校どうだった？楽しかった？」
智にぃはいつもの様にフニャッと笑い、話題を素早く変える。でもその笑顔はどこか無理やりな様な気もする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花凛 | 作成日時：2019年5月9日 15時
