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そうして太刀川さんと駄弁っていると、扉の方から私を呼ぶ声が聞こえてくる。
「A！」
「公平」
学校で会っている分、久しい感じはしない。
が、彼が隣に連れて来ていた人物とは長らく会っていなかったような気がした。
「お久しぶりです二宮先輩」
「久しぶりだな」
数週間ぶりだろうか。１月に行った合同任務以来である。
にしても何故この二人がここにいるのだろう。今の試合を観ていたのか…？
二宮先輩が観覧席に座っていただなんて…レアすぎる。
「A今来たの？俺ら上で観てたんだよ」
「そうなんだ。どうだった？」
「あー…二宮先輩から聞いた方がいいんでね？」
「？」
頭を掻いて苦笑いする公平。
彼の言う通り 隣に立つ二宮先輩に目を向ける。
二宮先輩は、公平の言葉を聞いた後に小さく溜息を吐くと、太刀川さんに目を合わせた。
「太刀川、解説がぬるかったぞ」
「えー」
「瀬名も後でログを観ろ。大砲とメガネの実力が伺える」
「あー…」
なるほどな。つまりは遊真以外は使い物にならないと。
「でも玉狛の作戦立案者は三雲くんなんですよね？」
確かそうだったはずだ。
ラーメン屋でとりまるから聞いた情報を口にすれば、二宮先輩は表情も変えずに淡々と続ける。
「あのメガネは戦術をかじっただけの雑魚だ。戦術と戦闘どっちもいける奴には勝てない」
「……千佳ちゃんの大砲は？火力は相当だと思いますけど」
「いくら威力があってもやれる事は土木工事だけだ」
土木工事…？
「今日の試合を見りゃわかる。あのちび大砲は人が撃てない」
「人が…」
確かに、言われてみれば人を撃っているところを見たことがない。
ここ最近のランク戦のログを見せてもらったけど、千佳ちゃんがやっているのは牽制と、建物を撃って遊真たちの戦闘スペースを作っているだけだった。
「作戦が渋かろうが砲撃が派手だろうが、あの二人は実際の所一人も落とせていない。たまたま他人のおこぼれをもらっただけだ」
「…そうですね」
咄嗟に否定が出来なかった。
薄々気が付いてはいたけど、確かに玉狛はこのままでは強くなれない。
彼らが変化を望まない限りは。
せめて、何か彼らを突き動かす動機があればな…
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ろいど(プロフ) - 一気読みしました！！更新待ってます！ (2022年2月25日 16時) (
レス) id: 5682104901 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 続き楽しみに待っています！！！！ (2021年12月15日 0時) (レス) @page36 id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 続編ありがとうございます！この作品大好きで、更新されるのいつも楽しみに待ってるので頑張って下さい！！応援してます！ (2021年2月16日 22時) (レス) id: e0fa08789a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2021年2月16日 21時
