三十五歩目 ページ37
二郎side
待ち合わせ場所に戻ってくるとみんなが待っていた
なぜだか四人ともニコニコしている
「二郎、上手く行ったみたいだな」
「A良かったね、おめでと」
「『は！？/え！？』」
俺達は驚いて顔を見合わせた
「は！？じゃねぇよ…全くいつまで待たせる気だったんだよ」
「ふふっ、みんなソワソワしていたんです。二人が早く結ばれますようにってお願いもしてましたからね」
俺たちがお互いのことを好きだったってことバレてたのか？
俺は神原と鈴木にしか話してないけど…
Aちゃんの方もそうなのか
「もぉ、ふたりとも鈍いんだから。まぁ二人が付き合ってくれたからそれで良かったんだけどね」
「俺たち4人がで相談して二人にする時間作ったんだぜ」
二人にする時間を作っただと？
じゃあ藤野が「ここから男女ペアで別行動タイムにしよ。」って言ったのはまさか…
あぁ〜まじかよ！恥ずい
『そ、そんなことしなくても…』
「だってそれくらいしないとふたりとも勇気ないからくっつけないかな〜って思って」
そんなこと企んでたのかよ
でも結果オーライだしまあいっか
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Aside
旅館に戻ろうと歩き出すと二郎くんが手を出してきた
『え…？』
「ほ、ほら。今度こそはぐれないように繋いどこうぜ」
目の前にいる二郎くんはなんだか輝いて見えた
「ほらほらせっかくのお誘いだよ」
『うん。』
私はそっと彼の手をとって握った
こんな日が来るなんて思わなかったけど今がとっても幸せ
ずぅっとこのままがいいな
なんて呑気に考えていれば
キキッーー
と耳に悪い音が聞こえた
車が走る音だろうか反響してどこからしているのかわからない
するといきなり後ろから物凄い強い力で誰かに押された
反動で私の体は傾き、つないでいた手が離れ足を捻って道路の方へ倒れた
「Aちゃん大丈夫！？」
『いてて…大丈夫だ…よ…』
起き上がろうと顔を上げれば猛スピードでこっちに走ってくる車が見える
さっきの音はこの車が出してたんだなんて考える暇もなく頭の整理がつかないまま車に撥ねられる
ぶつかった反動で体は宙に浮き、頭から地面に落ちた
そこから私の海馬から記憶が音もなく消えていく＿＿＿
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女王(プロフ) - カミサマさん» 応援ありがとうございます。ご期待に添えるようこれからも頑張って更新を続けます！ (2021年6月21日 20時) (
レス) id: c75b1bd3e5 (このIDを非表示/違反報告)
カミサマ(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2021年6月21日 20時) (レス) id: 18de018685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年5月5日 16時
