三十二歩目 ページ34
Aside
お店の中に入ると沢山の着物が並べられていた
梅や菊、紅葉などの植物柄から孔雀や鶯、鵲などの鳥があしらわれている着物まで様々な種類がある
どれも素敵で1つに絞るのが大変
他にも帯や簪を選ぶのだがこれもまた種類が豊富で優柔不断になってしまう
『どれにするか決めた？』
「沢山あって迷ってしまいますけど、私はこの水色の鞠柄の着物にしました」
「私は自分の名前と同じ黄色の鶴の柄のにしたよ」
二人ともそれぞれ自分に似合う着物を選んでいて日頃から服選びに関してはセンスがある
私はどうしようか悩んだけれど紫色の桜柄の着物にした
着付け師さんに着付けてもらうと意外と帯がずっしりと重い
髪の毛には着物と同じ桜の髪飾をつけてもらった
鏡を見るとまるで別人のような自分が写っている
鶴と調も普段とはまた違う上品な雰囲気になっていた
「そろそろみんなを待たせてるし行こうか」
『そうだね』
「わかりました」
外に出ると3人が待っていた
二郎くんは私が出てくるなり駆け寄ってきて顔を真っ赤にしながら
「そ、それ…可愛いね」
と言ってくれた
他の四人の冷やかしの目は気にしないでおこう
調も神原くんに着物姿を褒められている
鶴の方はと言うと鈴木くんにからかわれている
それでもその光景は誰が見ても微笑ましいと思うことだろう
私達はそのまま次の目的地へと進んでいった
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女王(プロフ) - カミサマさん» 応援ありがとうございます。ご期待に添えるようこれからも頑張って更新を続けます！ (2021年6月21日 20時) (
レス) id: c75b1bd3e5 (このIDを非表示/違反報告)
カミサマ(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2021年6月21日 20時) (レス) id: 18de018685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年5月5日 16時
