うぇすと幼稚園の連絡ノート２

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けれど



健人｢だいき! またあそぼうね!｣



大毅｢おん!! おれもけんとみたいにぴあのじょーずになるから!｣



健人｢そしたらきかせてね!!｣



大毅｢おん! じゃあ、またな、けんと!!｣


健人｢うん!! だいき、げんきでね!｣







健人くんとお別れして車に乗り込むまで絶対に泣かなかった大毅。




車が発車して健人くんが見えなくなった途端泣き出した大毅を見て私が泣いてしまいました。




同時に子供に辛い思いをさせてしまったことを少し後悔しました。







うえすと幼稚園に転入することを決めたのは大毅自身でした。





この辺りには、えいと幼稚園などいくつか他にも幼稚園があったので


大毅と一緒に全ての施設に足を運んで少し見学をさせてもらいました。





色々見たものの、あまりピンときていないようでどうしようかと頭を抱えていた時


最後に見学したのがうえすと幼稚園でした。




決断したのは園内の様子の見学中。





園長先生の案内で施設内を見て回っていると



大毅が園庭で子供たちが楽しそうに遊んでいるのをじっと見つめて動かなくなりました。




『大ちゃん?』




大毅の視線の先には眠そうに目をこする背の高い男の子と

その男の子をニコニコ見守る小柄な男の子。






『どうしたん?』




大毅｢……｣




返事もせずじっと見つめる大毅の視線に気づいたのか

小柄な男の子が恥ずかしそうにこちらにちっちゃく手を振ってくれました。






その瞬間ビビっと来たんですかね、心が反応したんでしょうか。







大毅｢……!! だいき、ここのよーちえんがええ!｣





そう言ったんです。




大毅がそう言うのは初めてだったので、即ここに通わせようと決めました。



今ではその男の子とも眠そうにしていた男の子ともお泊まり会をするほど仲良くなれて大毅は毎日楽しそうです。



あの時大毅の言う通りにしていて良かったです。

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