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・23流星の過去-5 ページ27





施設に着く
受付にスタッフがいる事を
確認して彼女はスタッフに話しかける


貴「なぁ施設長いないの?」


ス「施設長になんの用?」


貴「こいつのこと引き取りたいんだけど」


彼女がそう言って僕の肩に手を置く

受付のスタッフは
吃驚している
そして
舌打ちをする


貴「てめ喧嘩うってんのか」


ス「せっかくましな雑用になったと思ったのに…」


ああ

所詮雑用。
僕は雑用。それだけ。


貴「子供は雑用じゃねえんだよ」

彼女は壁を蹴った

そして別のスタッフに連れられて
施設長が来た


施長「流星を引き取る?それは難しいですよ」


貴「は?」

彼女は何言ってんねんと
呆れ顔

施長「そいつはうちの施設のスタッフにするつもりやから」


貴「知るかんなもん」

ああ
ほんとにまともな大人がいない


施長「とにかく渡さないですよ?

  じゃあ流星に聞いてみましょう
  どっちにつく?」

彼女やスタッフ達が僕を見る

僕の答えはもちろん


大「僕は…この施設を出る!」


スタッフの顔が強張る


施長「なっ…」

施設長も何も言い返せない


貴「ってことだから、あと書類も書いたからそんじゃな」



彼女は強引に書類を渡して

僕は施設を出た


貴「じゃあ帰ろうか


  家に」



彼女は微笑んだ

そして僕達は施設に背を向けた



.


じゃあ着いて来てと言われて
彼女の後を着いて行く


大「…荒っぽいんだね」



貴「そう?」

不思議そうな顔をされる


貴「荒っぽい…?まあいいや

  ほら家ついたで」

彼女は立ち止まる


大「…でか!」

事務所も大っきかったけど…
家も大っきい…

貴「ふはっまぁ入った入った」




彼女はゆっくり玄関を開けた




大「おっお邪魔します…」


恐る恐る家の中に入る


貴「も〜家やねんからただいまやろ」



大「…ただいま」


息を呑む

大丈夫かな

でも少し遅れて聞こえた声に安心した


「「お帰り〜!」」

すると


永「おっ流星!」


西「楽しくなりそうやな!」

さっき会ったばかりの
2人が部屋から出てくる

そして2人に腕を引っ張られて
部屋に入る

そこには数えられないけど
年上の人から同じ年位の人までいた

大「皆さんこれからよろしくお願いします!」


貴「やーかーらー敬語禁止やって!」


大「ごっごめん!」


部屋にいた全員が笑う


この家はとてもあたたかい




僕はこの家に来れて




早乙女組に入って




ほんとに




ほんとに




良かった。





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MaMo-Can(プロフ) - わぁ~!まじですか!すません_| ̄|○ でも死なせないのでご安心を… (2015年1月18日 22時) (レス) id: f5d96dbe44 (このIDを非表示/違反報告)
神中望星 - なにわ皇子が倒れるところからマジで泣きました(T-T) (2015年1月18日 22時) (レス) id: df823ed7c0 (このIDを非表示/違反報告)
MaMo-Can(プロフ) - ありがとうございました(^^)続きもよろしくお願いします! (2015年1月1日 11時) (レス) id: f5d96dbe44 (このIDを非表示/違反報告)
チョコたん(プロフ) - 無事に出来て良かったです。 (2015年1月1日 10時) (レス) id: 4af9a1cf38 (このIDを非表示/違反報告)
MaMo-Can(プロフ) - ありがとうございます! (2014年12月31日 14時) (レス) id: f5d96dbe44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まもきゃん。* | 作成日時:2014年8月28日 21時

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