【5】ご対面 ページ5
ルーピンも大食堂を出て、
一時間目の授業の準備をしていた。
まさか一時間目だったとは...。
いや___違う。
今まで誰かに一目惚れだなんて.....。
こんなに想った事すらないのに...。
私は一体どうしてしまったんだ......？
...いけない。
本当はいけないんだ。
こんなこと...こんな恋。
...私に恋だなんて言って浮かれる資格はないし、
それも生徒相手なんて...。なんてこった。
..........だが、好きなのだ...
どうしても彼女が欲しい...
...だがしかし...あああこんな事許されない...
...いや、冷静になるんだ。
___授業開始のベルが校内に響き渡った。
外から生徒達の声が聞こえてくる。
(ルー)「...いけない、いけない。」
___あの子がやって来る。
それを思った瞬間、
バクｯバクｯと心臓の音が大きくなった。
冷や汗まで出てきた。
ゆっくり目を閉じて深呼吸をする。
...何緊張してるんだ。
冷静になるんだろう。
ぞろぞろ...と生徒達が教室に入ってきた。
ルーピンはカーテンをばさりと開け、
生徒達の方へ振り返った。
(ルー)「...やあおはよう。みんな。」
ルーピンは無理に笑ってみせた。
心臓の音とルーピンの声が重なった。
しかし生徒達にはルーピンの声しか聞こえていない。
「「おはようございます！」」
生徒達は大きく返事をした。
ルーピンは全員が教室に入ってくるのを、
偽りの笑顔で、ニコニコしながら待っていた。
その心は穏やかではなかった。
「ちょっ、
お置いてかないでぇ」
ザワザワとしている生徒の声に紛れ、
彼女の声が聞こえてきた。
ハーマイオニーのローブの裾を掴んでいる。
ドクンｯ!!!!!!と一気に高鳴った。
(ロン)「もうちょっと前に行こう！」
(ハー)「ちょっとロン！押さないで！」
___ロンに押され、一人の少女が、
皆より一歩前に飛び出した。
(貴)「わ！」
また彼女の髪がふわふわと大きく揺れた。
その彼女の声に他の生徒は静かになり、
ルーピンは何も反応が出来ず、ただ彼女を見た。
ロンがｱｯと言う。
押し出されたAは気まずそうにルーピンの顔をゆっくりと見た。
(貴)「ｴﾍﾍ...」
そしてふにゃあっと笑った。
ハーマイオニーがロンを肘で突き、
ハリーが小さく笑いながらAを手招きして呼び戻し、Aがひょこひょこと恥ずかしそうに生徒達の中に戻った。
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桜丸 - とても面白くて好きです！ (2022年9月13日 21時) (
レス) id: 75df0a1d2c (このIDを非表示/違反報告)
かぜなつ(プロフ) - 蟲猫さん» わああありがとうございます！！(涙) (2022年9月6日 15時) (レス) id: a3359051b3 (このIDを非表示/違反報告)
蟲猫 - とても、面白ろかったです。ルーピン先生が尊くって、読んでいて幸せです。(尊い)(* ´ ▽ ` *) (2022年8月27日 8時) (レス) @page11 id: 90785db29e (このIDを非表示/違反報告)
かぜなつ(プロフ) - タマロワさん» ありがとうございます！！頑張ります！！！！！！ (2022年8月5日 14時) (レス) id: a3359051b3 (このIDを非表示/違反報告)
タマロワ - とっても面白いです！続きだしてくれたら穴掘って喜びます！←？ (2022年7月6日 17時) (レス) @page11 id: a9dbdf14eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぜなつ | 作成日時：2018年5月9日 22時
