甘い悪魔に注意報 【吸血鬼】【歌い手】

blood 25 ページ29

彼女を抱いて普通科の寮に戻った。





そらる「まふまふ？」



理事長室からそらるさんが出て来た。


まふ「ちょっと調べたいことがあるんです」


そう言うとそらるさんは、俺もと彼女に視線を移した。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿




貴方「あ、れ」


目を覚ますと自分の部屋にいた。


頭痛い、、。



昨日あれからどうしたのか全然覚えてない。



ロザリオが光って、それから。



貴方「うーん」




思い出せないし、取り合えず理事長のとこ行こうかな。





ｺﾝｺﾝ



貴方「失礼しま、、って」



唖然とする程の散らかりよう。


当の本人は机の上で寝てるし。



全くこの人は、、。



床に散らばった資料を拾っていく。



貴方「ん？」



資料に気になる言葉があった。





＿＿＿＿報告書＿＿＿＿
2○○○.12.3


アイツが目覚めてしまった。
前より強力な力を得て、このままではまた娘か狙われてしまう。
もう私たちではどうすることもできない。

私は自分の命と引き換えに娘を何としてでも救う道を選んだ。
彼はアイツと戦うと、それが私たちの答えよ。


お願い司、私たちの愛する子供達を貴方の学園へ。
きっとアイツに見つからないはず。

貴方を危険に巻き込んでしまってごめんなさい。


これを読む頃には私はきっと生きてはいないけれど、これだけは覚えておいて。

アイツは祖先の血が流れる限り何度でも甦るわ、何度でもよ。



でももし、あの子がユエとして目覚めてしまった時は＿＿＿＿＿





この後は文字が血のようなもので掠れて読めない。





紙の裏を見ると、一文殴り書きがされている。



「 ロザリオがあればもう大丈夫ね 」




この紙すごく古い、日付もおかしい。


それにまたユエって、、、。



ロザリオって、私の？




どういうことなの、何があったの。







伊東「ん、あ、A？」




貴方「あ、理事長」




咄嗟に紙を隠す。



伊東「あー、ごめんね散らかして。調べたいことがあってね」



貴方「そうですか、もう掃除するの私なんですからねー」



伊東「ごめんごめん」




私は自分の部屋に戻った。






貴方「持ってきちゃった」





一枚のこの紙が後に私の運命だとは、この時知るよしもなかった。

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