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誰か助けてくれないかな、
そんなことを無意識に考えていた。
芸能人になった以上は仕方がないことだけどさ。
「…行くか、」
頬を叩いて気を引き締める。
どんなに辛くたって、仕事は私を待っている。
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「おはようございます、」
挨拶をして現場に入って。
ドラマの撮影もあと少しで終わり、次はまた別のドラマの撮影を控えているところだ。
今はただ仕事に集中していないと。
そう思うのに、頭の中から朝見たネットの罵詈雑言が離れない。
『降りろ』『死ね』
「そんなこと言われる筋合いなんか…！」
「そんなことって何がなん？」
思わず振り向くと、上から顔面国宝が覗き込んでいた。
心臓に悪いからやめてくれ。
「…廉には関係ないよ」
あんまり知られたくなくてそう言うと、廉もふーんと言っただけで深追いはしてこなかった。
こういうところ、ドライに見えるけど逆にありがたい時もあるんだよな。
_________
撮影の合間の休憩時間。
私は相変わらず携帯を開いていた。
Twitterには、朝見たのと変わらないぐらいの中傷コメント。
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なんであいつなの？演技力も大してないくせに
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体使ったんじゃねえのwww
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ワンチャン私の方が美人説
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永瀬くん気をつけてね
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平野くんに続いて廉くんにも取り入ろうとしないでねそうしたら殺すよマジで
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あー死んでほしい
永瀬くん気をつけてねって、私は人喰い鬼かなんかですか？
そう聞きたくなるくらいの扱い。
「…なん見とんのや、」
不意に硬い声が聞こえて、携帯が奪い取られる。
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舞(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！！きゅんきゅんだなんて恐縮です…笑 平野くんと主人公ちゃんは最終的にくっつきましたがいかがでしたでしょうか…楽しんでいただけていると幸いです！まだ番外編を書く予定ですのでぜひ読んでくださると嬉しいです！ (2021年1月29日 23時) (
レス) id: 0912b5ffef (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 舞さんはじめまして。きゅんきゅんしながら読ませてもらってます！平野くんと主人公ちゃんがくっついてくれることを願ってます。笑これからも更新頑張ってくださいね！ (2021年1月11日 11時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞 | 作成日時：2020年12月2日 20時
