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もう一回だけ気持ちを伝えて、それで金輪際この恋に別れを告げる。
それが、昨日美波ちゃんと話して決めたことだった。
この恋とさよならしないと、私は永遠に今の重苦しい気持ちのままなんだ。
涙を流して私を怒鳴ってくれた美波ちゃんのためにも、立ち直って進まないといけない。
そう覚悟していた。
問題は、どのタイミングで言おうかということ。
流石に撮影の合間だと集中が乱れるし、ご飯に誘うのも悪いような気がしてくる。
彼が帰るまでの短い間を狙わなきゃいけない感じ？
早速私は悩み始めていた。
現場に入っていつものように挨拶をすると、
遠くから美波ちゃんが駆け寄ってきてくれた。
「Aさん…頑張ってください」
その短い言葉だけでも、美波ちゃんの思いの強さが伝わってくる。
だから私もしっかり彼女の目を見て頷いた。
…と、
「…そういえば、平野さんまだ来てないんですかね」
後ろの方からスタッフさんの声が聞こえてくる。
その声につられるように時計を確認すると、もう撮影開始15分前だった。
メイクとか何やらの時間を考えると、もう現場入りしていないとまずい時間。
「道混んでるとかですかね」
美波ちゃんも心配そうだ。
…でも、あれ？
「さっきここ来る時にマネージャーさん見かけた気がするんだけどな」
もう見慣れたキンプリのマネージャーさん。
よく現場でお会いするし。
「誰か探してる感じだったような___ 」
そこまで言いかけたところでふと思い当たる。
『…水ちゃん！！』
激しい表情で扉を開く彼の姿。
あの時も、酒井さんは私を探していたと言っていた。
もしこれがあの時と同じように、平野っちに何かあったことを示すものだったら。
そう頭の中に浮かんだ瞬間、
私の足は動き出していた。
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舞(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！！きゅんきゅんだなんて恐縮です…笑 平野くんと主人公ちゃんは最終的にくっつきましたがいかがでしたでしょうか…楽しんでいただけていると幸いです！まだ番外編を書く予定ですのでぜひ読んでくださると嬉しいです！ (2021年1月29日 23時) (
レス) id: 0912b5ffef (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 舞さんはじめまして。きゅんきゅんしながら読ませてもらってます！平野くんと主人公ちゃんがくっついてくれることを願ってます。笑これからも更新頑張ってくださいね！ (2021年1月11日 11時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞 | 作成日時：2020年12月2日 20時
