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「…どうして？」
震える声を隠せない。
どうして、なんて聞かなくても理由は分かっていた。
「Aさん、あんなに仲良さそうだったじゃないですか」
「どうして平野さんが来るのを拒むんですか」
不思議に思われたって仕方がない、
「…平野っちの告白を、断ったの」
そう口にすると、あの頃の自分を殴りたくなる。
本心が分からなかった私は、なんて馬鹿だったんだろうか。
美波ちゃんも予想がつかなかったのか、目を見開く。
「住む世界が違うって思ってた」
「私なんかが付き合うには遠すぎる人だって」
彼女は、何も言わない。
静かに私の声に耳を傾けていた。
「…でも本当は、」
「その時からずっと彼のことが好きだった」
「今更そんなことに気付いた。あんなにあの時傷つけておいて、何もない顔で会うことなんかできない」
美波ちゃんは、長いこと黙っていた。
「…私に言えることは、ないんだと思います」
「でも、Aさんも平野さんも、お互い素直になるべきです。きっと」
素直になるべき、か。
素直になりたくても、今の私にはそうなるチャンスが与えられていない。
どうしたらいいんだろうね。
何も返事できずに黙っていると、電話を終えた横浜さんが戻ってきた。
個室に流れる異様な雰囲気に戸惑ったような表情はしたけれど、やはり追及はしてこなかった。
そのまま、解散。
私は未だに彼女の言葉の真意を考えたままだった。
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舞(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！！きゅんきゅんだなんて恐縮です…笑 平野くんと主人公ちゃんは最終的にくっつきましたがいかがでしたでしょうか…楽しんでいただけていると幸いです！まだ番外編を書く予定ですのでぜひ読んでくださると嬉しいです！ (2021年1月29日 23時) (
レス) id: 0912b5ffef (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 舞さんはじめまして。きゅんきゅんしながら読ませてもらってます！平野くんと主人公ちゃんがくっついてくれることを願ってます。笑これからも更新頑張ってくださいね！ (2021年1月11日 11時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞 | 作成日時：2020年12月2日 20時
