〃 ページ13
＊
『はっ…はっ…｡』
駆ける。ひたすら駆ける。
悲しみから逃げるように、池袋の街を駆ける彼女。
静雄「おい!!待ちやがれ!!」
駆ける。ひたすら駆ける。
彼女を追って、池袋の街を駆ける彼。
____ﾊﾟｼｯ!
『…!!?』
腕をつかまれたかと思うと、驚く暇もなく反転する彼女の身体。
そして、両肩には一回り大きな手が乗せられた。
彼…静雄は、肩で息をしつつ、呟くように言った。
静雄「なんで…、俺の、話も聞かねーで…行っちまうんだよっ…」
『…!』
彼女は気づいた。こんなことをしても、どうにもならないことに____
『…ごめんなさい』
────────
静雄「…落ち着いたか？」
『…』ｺｸｯ
ベンチに座り、静雄が気を利かすように聞くと、僅かだが彼女は頷いた。
静雄「まぁ、深くは聞かねぇけどよ…」
『…平和島さんは、』
____何で、そんなに優しいんですか。
静雄「…優しくなんかねーよ。」
彼は少し驚いた顔をした後、静かに言った。
静雄「……。」
深夜部屋の前に倒れていた彼女。何故あんな所に倒れていたのかは分からない。
…だが、
静雄「困ってる時は、お互い様、だろ？」
『…!!』
�牴燭��瓩鯤�えていることは確かだった。
だから、ほおっておけなかった。
静雄「お前…行く宛がないんだろ。」
『……』
気まずそうに、俯く彼女。どうやら図星のようだ。…決めた。
静雄「…俺ん家に住めよ」
『…え？』
静雄「…だから、俺ん家に住めばいいだろ」
『えぇ…』
突然のことに戸惑う彼女。いや、まぁ当然なのだが。
静雄「1人より2人の方が楽しいだろーが」
『…料理ぐらいしかできませんよ。それに…迷惑かけられないし』
どうやら、彼女と彼の辞書には『会って間もない男と女が同居する』というのがないらしい。
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ユキ(プロフ) - エレインさん» ありがとうございます！これからもがんばります。 (2016年8月22日 15時) (
レス) id: 2b716bd248 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - とっても可愛らしいイラストで感動しました！小説も面白いし素晴らしいです！これからも頑張ってください！ (2016年8月22日 11時) (レス) id: b8676a81ac (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» あれ？知らなかったんですか？ (2016年5月15日 4時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
あおがみ(プロフ) - 鈴村ってお人よしだったんだｗ初耳ぃ！ｗ (2016年5月15日 1時) (レス) id: d3ead911d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» それが鈴村さんと言う男ですよ、鈴村さん (2016年5月3日 22時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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