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しばらくしてリビングに移動してきた私たち。
部屋に入ってすぐ寝室に連れてかれたようなものだから改めて彼の部屋を見る。
潔癖症のくせに物の整頓はあまり得意じゃないのか資料がちょっと散らばってたり...
でもそういうとこが彼らしいななんて思う。
廉「あんま綺麗じゃあらへんけどそこら辺座っといて」
そうは言われてもどこに座ればいいか悩むものだ。
結局私はテーブルとソファーの間に体育座りで座る。
廉「昔っからそこ好きやんな(笑)」
昔の癖とか本当によく覚えてるよね。
『え?』
廉「ずっとテーブルとベッドの間とかに座っとったやん」
彼の部屋に行った時も自分の部屋で彼と話す時も座る位置は決まってテーブルとベッドやソファーの間だった。
『落ち着くんだよねここ』
廉「そっか」
そう言って私を優しい目で見ていたなんて私は知らない。
ぼーっとしてると彼の声がしなくなったことに気づく。
顔を上げてあたりを見渡すとキッチンからマグカップを持ってきた彼。
廉「ん」
そう言って温かいミルクティーを置いてくれた。
『...好きなの覚えててくれてたんだ』
学校の購買でも学校帰りのコンビニでも決まってミルクティーしか買わなかった私。
神宮寺くんがレモンティーを買ってきた時、永瀬くんが
「こいつはミルクティーしか飲まへんの知らんの?」
なんて言って喧嘩したこともあったっけ。
廉「当たり前やん」
これ以上好きになりたくないのに。
永瀬くんには好きな人がいるのに。
『...ばか』
自分の飲み物を取りに冷蔵庫を開ける彼の背中に投げつけるように言った。
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永瀬廉LOVE - 私は、廉が好きなのでとても良かったです (2019年3月22日 13時) (携帯から) (レス) id: 3696e247e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:詩 月 | 作成日時:2019年3月17日 20時