Double Face. 【HQ!!】３

烏.８５ ページ5

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　これで視線が移る。なんてボーッと考えていたら隣の祐斗に声をかけられた。言いたいことは分かってるよ…。


　「めっちゃ見られてるな。」

　「…だね。」


　笑いをこらえる祐斗の脇腹をつつきながら答える。笑うなら笑えば良いのに。腹立つ。おっと、コーチに睨まれてる。



　「体育館は合計１０個。今回の合宿ではその内の５個を使います。とは言ってもメインはここ。後はポジション別になったり、自主練用です。また後でどの体育館かは説明します。」


　「１０！？」

　「すげぇ数だな…。」


　コートが２面張れる体育館と３面張れる体育館。コートが多いから自主練は便利だけど。突然、スパイクが飛んできて怪我することも無いし。


　「体育館はランクで分けられているのでどうしても多くなってしまうんです。」


　凌さんの追加説明に数人の唸る声が聞こえた。


　「金持ち…！」

　「ランク分けって言い方カッケェ！」


　…今何か、少し変わった感想が烏野から聞こえた気もするけど気のせいだと思っとこ。良い言い方がないからランクって読んでるだけなんだけどね。



　「あともう１つですね、お知らせしないといけないのは。」



　…年下ばっかりなのに、きちんと敬語で話す辺り凌さんが大人っぽく見える要素なんだろうな。

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