Double Face. 【HQ!!】３

烏.１１３ ページ36

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　あﾞー疲れた…。という声が食堂へ行くまでの道すがら、あちらこちらから聞こえてくる。

　昨日とは違って、今日は朝からずっと試合をしていたから仕方ないのだろうけど屍になりそうな人を見ると流石に心配になってくる。踏みそう…。



　「祐斗、どこで食べる？」

　「んー、お、夜久さんの近く空いてるわ。」



　祐斗の言葉に行く！と思わず即答した。夜久先輩と話したい。というか、色々聞きたい。レシーブのことを特に。

　晩ご飯を持って、夜久先輩の前に向かう。



　「前、いーですか？」


　「もちろん。黒尾いるけど勘弁な。」

　「ちょっと夜っくんどーゆー意味？？」



　なぁなぁ。と絡む黒尾先輩を華麗に無視して、食べ続ける夜久先輩。…強い。


　「２人、仲いーんですね。」


　「まあ、３年間部活一緒だし？」


　な？と同意を求める黒尾先輩に、最初はすげー嫌いだったわ。と辛辣な返事をする夜久先輩。祐斗も私もどう返していいか分からずに苦笑い。こんなに軽口言い合ってるのにな…。


　「ここの飯って旨いけど、誰が作ってんの？マネじゃねぇみてぇだし。」


　「調理師の専門学校行ってる方たちをアルバイトに雇ってるんです。」


　一応、監督とか色々な問題でプロも１人雇ってるらしいけど。


　「なるほどなー。」


　「冷蔵庫の中身とか、勝手に使っていーもんもあるんで、夜食とか自作するやつもいますよ。いつもは、自分達で作りますし。」



　アルバイトを雇うのはこうやって、他校の人が来るときのみ。なんか、特別だなって感じがする。

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