Double Face. 【HQ!!】３

お正月.１ ページ12

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　「「『明けましておめでとうございます。』」」



　朝、幼馴染み３人で揃って初日の出を見て、初詣に行くのが毎年の決まり。ガヤガヤと人の多い、近所の神社でお参りを済ませて、おみくじを引く。



　「今年は誰にも会わないね。」


　地元の神社だからだろうけど、去年は北一の知り合いにめちゃくちゃ出会った。それはもう、鳥居をくぐる時も、参拝してるときも、おみくじ引くときも。もう途中から怖くなったくらい。


　「だべ。お、中吉。」


　「静かだし会わなくていいよ。末吉…。Aは？」



　「んー微妙。吉だって。恋愛、よく考えるべし。」



　吉って上から４つ目だっけ？恋愛について考えるほど何か起こるとも思わないんだけど…。とりあえず、胸に留めとこ。



　「願事、努力すれば叶う。」


　「今年こそ、IH！春高！だね、岩ちゃん！」


　「及川はどうなんだよ。」



　「んー…願事、新しきものを大切に。…どういう意味だろね？」



　各々、おみくじを結んで屋台を見て回る。朝、一応家でおせちは食べたけど、屋台は別腹。


　「何食うべ。」

　「どうしよっかー。」



　良い匂いが辺り一面漂っていて、何を食べるか迷う。うーん、どれも魅力的。

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