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イスに座ったAを取り残して俺はカウンターの中へと入る。
こっちからAを見るのは、ジェシーと2人で内緒でやってきたあの日以来。
ほんとは、今日が初めてにしたかったのに。
なんて今更どうすることもないことに胸を打つ。
まぁそんなことは別にいいんだけど。
今がよければ全て良し。
そんな遊んでた時代の楽観的な考え方が今も残ってんの。
こういう時に役に立つんだよな〜。
ま、そんなことは置いといて。
何をするんだろうと目をキラキラさせるAを横目に、やりたかったことの１つ目に取り掛かる。
オレンジジュース。
レモンジュース。
パイナップルジュース。
3種のジュースを手慣れたように氷の入ったシェイカーに入れていく。
『え、うそ.....』
「あ、あんま酸っぱいと嫌だよな？」
『う、うん...』
「んじゃー、ま、初めてだしね。
シュガーシロップ入れまーす。」
『ね、ねぇ..
樹くん、私18だよ？』
「バカ、わかってるよ笑」
まぁ黙ってみてなさい。
そう言って、中身が均等に混ざるようにシェークする。
そして、最後に氷の入ったカクテルグラスに入れて....
「お待たせ致しました。シンデレラ、です。」
コトン、
小さな音を鳴らし、Aの前にグラスを置く。
「伝統的なノンアルコールカクテル。
未成年にはこれで十分よ。
シェイカー使ったんだから気分は味わえるっしょ？」
『飲んで良い...？』
「もちろん」
高地には負けるけど、結構練習したつもり。
高地の店で働くことになった時からやるからには最善を尽くしたい。
って夜遅くまで最初の頃は練習してたっけ。
『美味しい......』
「そ？なら良かった。
ジュース混ぜただけだし、雰囲気的な部分だけでも味わえたら良いんだけど」
『私これで酔えそう』
「何言ってんの、飲んだことねぇくせに笑」
ふふ、そうだね。
そうやって笑う姿にやっぱり不安が募る部分もある。
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ケン(プロフ) - 完結おめでとうございます！！めちゃくちゃ面白かったです！更新ずっと楽しみにしてました！改めて読み返したいなと思いますっ！これからもミナさんのペースで頑張ってください！ (2020年4月14日 0時) (
レス) id: cc4dc4bf2c (このIDを非表示/違反報告)
なじゅ - 続きが楽しみすぎて、わくわくしてます！更新待ってます♪ (2019年12月30日 11時) (レス) id: 15ed7e2a70 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - 私もラフスト行きました!!姫林檎ではじゅりがこーちにシェイカー教えてもらってたけど現実ではこーちがじゅりにマラカス教わってましたね(笑) (2019年11月5日 18時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - つくもさん» 分かります。めっちゃ尊い... (2019年11月3日 18時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - 今の展開好き... (2019年10月20日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ
| 作成日時：2019年9月26日 20時
