60 ページ11
・
Shintaro side
バイト終わり、
腹減ったな〜〜
なんて呑気に歩いてたら、身に覚えのある後ろ姿を見つけた。
慎「Aちゃーん。なにしてんの？」
ただショーウィンドウの前で突っ立ってる君に思わず声かける。
『慎太郎、さん....』
すると振り向いたのは、
いつも樹の横でニコニコとしてるAちゃんとはなんだか違う雰囲気の君だった。
あら、なんか負のオーラに包まれてない？
樹となんかあったのかしら。
しょうがない。
タロちゃんが一肌脱ぐとしますか。
・
慎「Aちゃんお腹空かない？」
『、お腹....は別に...』
ぐぅぅう
本人とは違って、Aちゃんのお腹はうんと正直だった。
慎「ふは笑 俺さ、腹減ってんの！
付き合って！！！」
『あ、じゃあ...
でもその前に樹くんに......
いや、なんでもないです。
行きましょう！』
樹の名前を濁したAちゃん。
なにがあったか知らないけどさ。
俺からしたら樹も北斗も高地もみーんな幸せそうで羨ましいくらいなの。
俺の分までみんなには幸せになって欲しいのに。
・
『え、じゃあ慎太郎さん....』
なかなか樹の話では口を開いてくれなさそうだったから、まずは俺の話をした。
俺の好きな人は、
俺のことなんて目にもくれず結婚しちゃったんだよ。ってね、
するとやっぱり優しいAちゃんは心配そうに俺を見つめた。
慎「そんな顔しないでよ笑
1番大切にしたい人が幸せならそれでいいって思っちゃうんだもん」
『慎太郎さんは辛くないんですか？』
慎「え？笑 辛くないわけないでしょ笑笑
20歳になったら、
大人になったら思い告げようと思ってたのに....
気がついたら人のものになってたし。」
慎「でもすっげぇ、幸せそうだし。
旦那さんもいい人だし。
俺なんか所詮あの人にとってはガキでしかない。」
"ガキ"
俺のその言葉に、Aちゃんの肩が微かに跳ねた。
慎「なに、樹にガキって言われた？」
『いや、樹くんには...あ。』
俺の巧みな言葉さばきにまんまと引っかかったAちゃんは諦めたかのように、
一部始終を話してくれた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1334人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ケン(プロフ) - 完結おめでとうございます！！めちゃくちゃ面白かったです！更新ずっと楽しみにしてました！改めて読み返したいなと思いますっ！これからもミナさんのペースで頑張ってください！ (2020年4月14日 0時) (
レス) id: cc4dc4bf2c (このIDを非表示/違反報告)
なじゅ - 続きが楽しみすぎて、わくわくしてます！更新待ってます♪ (2019年12月30日 11時) (レス) id: 15ed7e2a70 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - 私もラフスト行きました!!姫林檎ではじゅりがこーちにシェイカー教えてもらってたけど現実ではこーちがじゅりにマラカス教わってましたね(笑) (2019年11月5日 18時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - つくもさん» 分かります。めっちゃ尊い... (2019年11月3日 18時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - 今の展開好き... (2019年10月20日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミナ
| 作成日時：2019年9月26日 20時
