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照の部屋について、ゆっくりしててと言われた私はお言葉に甘えてソファに座らさせてもらってる。
その前で筋トレを始めた照をボーッと見ていたら、Aここ来てって呼ばれた。
「え、なに？」
「ちょっと手伝ってよ」
ああ、足を押さえたらいいのかな？
そう思って照の足の方へ移動したら、「そっちじゃない」て。
胡座をかいて座る照が、自分の前をぽんぽんと叩いて「ここに寝て」と指示される。
寝てどうする？
でも言われた通り仰向けになって横たわると、照は私の顔の上に顔を持ってきて腕立て伏せの体勢をとった。
「ちょっ、ちかっ、え？」
「暴れたらキスするぞ。てのは冗談。俺の持久力試そうと思って」
冗談と言う割には顔は真剣そのもので鋭い視線が私を見てて、恥ずかしいのに逸らすことすらできない。そんな距離だ。
なんで急にこんなことに。
「……なあ、俺とゲームしよ」
「ゲーム？ ど、どんな？」
声が上ずる。
「Aが言った数より俺が腕立て伏せ出来たら、ご褒美もらうってのはどう？」
「腕立て？」
「ん。普通にしててもつまんねぇなって。 だから言ってみ？」
普通にしてくれても構わないのに。
楽しいそうに目を細めて、早く早くと私の言葉を待ってる照。
ちょっと、可愛い。
「えっと、５０とか？」
ニヤリと口角が上がるのを見て、ああ余裕なんだなって。
「じゃあ、１００回……いや、１５０回！！」
「それでいい？」
え、どうなの？
普通に私がやろうと思ったら全然できないけど、照だと余裕なのかな？
でも出来る出来ないの前に、数が増えればその分この距離が近い時間も長いわけで、それは私の心臓が持たないような気がして１５０回ということになった。
「よし、じゃあ絶対ご褒美もらうからな」
自信満々に笑って、腕立てを始めた照。
顔の距離が近くなったり遠退いたり、ふぅふぅと呼吸が荒くなったりして変な気持ちになる。
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ゆきんこ(プロフ) - りなさん» ありがとうございます！この作品の前作がシリーズもので、お話を繋げて物語を作る様なことをしていたので、そこを楽しんでもらえたら嬉しいです(^^)ありがとうございます！楽しんでもらえる作品が書けるように頑張ります！ (2021年5月26日 13時) (
レス) id: 21f13df572 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - はじめまして。お話すごく面白くてキュンキュンしました。他の話も読みましたが、話が繋がっていて"あー！"ってなりました(笑)一気読みしてしまいました。これからも素敵な作品楽しみにしています！ (2021年5月26日 11時) (レス) id: 197c8cdcc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年5月16日 16時
