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2人で社のベランダに出る。
昼下がり心地よい風が私たちの間を通り抜け、窓に当たって途方も無く消えた。
呼び出しておきながら乱歩さんは喋らない。とは言え私から話し出すなど以ての外で、私たちはただふたりで人の往来を眺めていた。
もうすっかり冬になったな、なんて心底どうでも良いことを考えるくらいの余裕がでてきた時。
乱「…Aさ、僕のこと、そういう風に見てるの」
そういう、風？
はっきり言わないが、なんとなく言いたいことは分かる。分かってしまうけれど、聞かずにはいられなかった。
貴「どういうことですか？」
乱「Aは僕に特別な好意を抱いてるのかってことだよ」
貴「…乱歩さんは特別ですよ」
そう、乱歩さんはいつでも私にとって特別なのだ。
これが恋愛感情かと聞かれたら、それは――
乱「僕に分からないものは無いけれど」
限りなく澄んだ大きく青い天井を見上げて、彼は小さく呟いた。
乱「僕には、たまに君が分からなくなるよ。思考や行動がじゃなくて、僕の君に対する認識が」
…嗚呼、そういうことか。
それは、そういうことだと受け取ってしまっていいのだろうか。
彼は異能力者ではない。只の一般人である。
では何故、異能としか思えない程驚異的な推理力が備わっているのか？
天才だと聞く両親のお陰？はたまた、生まれ持ったもの？
多分それもあるだろう、が。実際のところ、彼には『驚異的な推理力』以前に『驚異的な記憶力』が備わっている。
彼の推理は、全て知識と経験と勘、そして彼の小さな優しさによって成されていると言っても過言ではない。
知識と、経験。
これによって裏打ちされた推理力では、それは理解できない事柄も出てくる。
…例えば、恋愛、など。
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麗(プロフ) - 5ページ 太宰さんに乱歩さんに 乱歩さんを ではないでしょうか？ (2021年3月28日 22時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 3ページ 丈が眺めの 眺め ではないと思います、、 (2021年3月28日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
飛花落葉(プロフ) - みずさん» 嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年8月13日 19時) (レス) id: 3b14457373 (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - 乱歩さんに萌えました。あなたとあなたの作品が好きです心から。 (2018年8月9日 6時) (レス) id: 40c42479fe (このIDを非表示/違反報告)
飛花落葉(プロフ) - 通りすがりの変人さん» 嬉しいです！頑張ります！読んで頂きありがとうございます〜！ (2018年5月27日 5時) (レス) id: a4f8881ef2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛花落葉 | 作成日時：2018年3月21日 15時
