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貴「…出ない…」

携帯からは無機質な呼び出し音が聞こえるばかりで、一向に応答される気配が無い。あの人、もしや携帯を携帯していないのか…?

乱「太宰が電話に出ないのは想定内だけど、他の外部の人間に干渉して貰わないと駄目だよね。誰がいいかな」

うーん、と呑気に伸びをする乱歩さん。猫みたいで可愛い、と思える余裕はちょっと持ち合わせていなかった。

貴「えぇと…た、谷崎さん…?」

乱「いや、ブルーイン君は君を攻撃するんでしょ?谷崎君の異能で逃げても意味が無いよ」

貴「国木田さんは…」

乱「今日は出張じゃなかった?」

貴「与謝野さんを呼んで捨て身であの子倒します?」

乱「痛いのは嫌だなぁ」


うーん、為す術無し。


2人で(といっても乱歩さんは鼻歌を歌いながらだが)黙考していると、がしゃん!と大きい音が金庫に響いた。


乱「おや、ブルーイン君の追跡能力は凄まじいね」

貴「だ、大丈夫なんですか?」

乱「大丈夫。Aは僕が守るよ」


乱歩さんはいつになく真剣な顔でこちらを見た。
深くにも少しだけときめいてしまった…乱歩さんにこんな事を言って貰えるなんて、私も偉大になったものだ。


貴「…あ!そういえば、弊社には優秀な戦闘要因が2人も入ったんじゃありませんか!」

乱「そうだねぇ。敦くんを呼べば鏡花ちゃんもついてくるだろうし、呼んでみれば?」


くそぉ、頭が弱い自分が恨めしい。そして余裕があるからって私が考えるのを楽しそうに眺めている乱歩さん…は、可愛いから許そう。


さっさと敦くんを呼び出して外に出てしまおう。
敦くんも鏡花ちゃんも今日はお休みだったはず。


貴「…あ!もしもし敦くん!」

敦『もしもし、Aさん?どうかしましたか?』

貴「実はかくかくしかじかで」

敦『なんでそんなことしたんですか!?』

貴「乱歩さn…いや、ちょっと好奇心で」

敦「と、とにかく、乱歩さんとAさんは安全な場所にいるんですよね?今すぐ向かいます!」

敦くんは必死な様子で電話を切った。
話が早くて助かるなぁ…素晴らしい後輩だ。

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(プロフ) - 5ページ 太宰さんに乱歩さんに 乱歩さんを ではないでしょうか?  (2021年3月28日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 3ページ 丈が眺めの 眺め ではないと思います、、 (2021年3月28日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
飛花落葉(プロフ) - みずさん» 嬉しいです!ありがとうございます! (2018年8月13日 19時) (レス) id: 3b14457373 (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - 乱歩さんに萌えました。あなたとあなたの作品が好きです心から。 (2018年8月9日 6時) (レス) id: 40c42479fe (このIDを非表示/違反報告)
飛花落葉(プロフ) - 通りすがりの変人さん» 嬉しいです!頑張ります!読んで頂きありがとうございます〜! (2018年5月27日 5時) (レス) id: a4f8881ef2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:飛花落葉 | 作成日時:2018年3月21日 15時

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