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*2* ページ3

貴「──乱歩さん!起きてください!」
乱「んん〜…すぅ…」
貴「乱歩さんァァ!」
乱「むにゃむにゃ」


私が声を荒らげても一向に起きる気配がない。

私が入社する前までは普通に(と言っても当たり前のように遅刻してくるが)起きて出社していたらしいのだが、私が入社して少し身の回りの世話をしている間にこうなってしまった。

社長もやはり忙しいので、乱歩さんをうまく扱える人材が欲しかったところに私が入社してしまっただけなのだが。


貴「もう…!起きてるのはわかってるんですよ…!」
乱「んん〜…」


まるで猫みたいに布団に潜り込まれてしまったので、布団をさっと剥ぎ取る。


乱「むっ…」


乱歩さんが明らかにむすっとした顔で睨んでくる。
いや待て、表情の前に、である。


貴「な、なんでそんな格好で寝てるんですかっ…!?」


そう、この成人男性、なんと少し丈が眺めの寝間着を上半身にしか身につけておらず、下半身は下着のみ。

とんだサービスカットである。相手が私じゃなかったらドン引き案件ですよ乱歩さん。


乱「だってあっついんだもん。そんな顔するだろうと思ったからずっと布団にくるまってたのに〜」


私が一瞬硬直したのを見逃さず布団を取り返す乱歩さん。しまった、また布団に潜り込まれる前になんとか起こさねば。

…致し方なし。



私は立ち上がり、乱歩さんの部屋の中を闊歩し始めた。

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(プロフ) - 5ページ 太宰さんに乱歩さんに 乱歩さんを ではないでしょうか?  (2021年3月28日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 3ページ 丈が眺めの 眺め ではないと思います、、 (2021年3月28日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
飛花落葉(プロフ) - みずさん» 嬉しいです!ありがとうございます! (2018年8月13日 19時) (レス) id: 3b14457373 (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - 乱歩さんに萌えました。あなたとあなたの作品が好きです心から。 (2018年8月9日 6時) (レス) id: 40c42479fe (このIDを非表示/違反報告)
飛花落葉(プロフ) - 通りすがりの変人さん» 嬉しいです!頑張ります!読んで頂きありがとうございます〜! (2018年5月27日 5時) (レス) id: a4f8881ef2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:飛花落葉 | 作成日時:2018年3月21日 15時

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