欲望のままに 留三郎side ページ35
あぁ、バレてしまった。
ライバルが増えてしまった。
勝負することは好きだし、今回の件も乗り気ではある。
だが同時にAとの距離が遠くなった気がする。
後輩達にも慕われている彼女。
数時間前も欲に耐えきれず彼女を困らせてしまった。
こんな俺を選んでくれるのだろうかと不安が募る。
あまり考えたくはない事だが、Aは伊作対して甘い。
俺は的当て競技の準備をしながらシナ先生の傍で寝るAを見る。
横目でちらっと見ると同時に伊作も彼女を見ていた。
不意に学園長先生に言われたことが頭をよぎった。
”お前達は彼女しか女を知らない”
いや、そんなことない。
くの一教室もできて彼女達とも少しずつ交流しあっている。
Aと6年間もいてAのいい所や可愛い所全てわかっているから好きなんだ。
1人思考をグルグルさせているとちょうどAが起きたところだった。
良かった、、。
傍に4年生達も寄ってきてはいるが今は考えないようにしよう。
すると彼女はこちら側に視線を送ってきた。
一瞬ドキッとしたが視線を送られているのは伊作だった。
やはりAは伊作のことが好きなんだ。
自分の気持ちに本人は気づいてないだろうし、伊作も鈍感すぎる。
俺達からしたら嬉しいことだけどな。
だがそれを見てるこっちは胸が締め付けられるほど痛い。
その姿を見ていたらもう我慢できなくなった。
だから俺は伊作に。
留「伊作やけに気合いが入ってるじゃないか!」
伊「まぁね」笑
留「お前は同じチームだが点数で勝負だぁ!」
伊「言われなくてもその気さ!!」
伊作も目の色が違った。
伊作のことを好きだろうが必ず俺に振り向かせてやる。
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もしゃどーる(プロフ) - つくもがみさん» コメントありがとうございます!!楽しんでもらえて良かったです!!更新頑張りますね^^* (2020年9月7日 2時) (レス) id: 105769ebda (このIDを非表示/違反報告)
つくもがみ - あぁ、すっごい好きです。これからどうなるのか楽しみ。更新、無理せず頑張ってください。 (2020年9月6日 15時) (レス) id: 5dd14ac0cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もしゃどーる | 作成日時:2020年6月9日 22時