私、特待生になりました！ (ページ8)

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憂鬱ページ8

雨。

その日も雨だった。

はあ、

梅雨でもないのに、1週間ずっと雨。
そりゃ、憂鬱になるよね。

あ、そういえば亜里沙は、ほかにやることができたみたいで最近ほとんどよってこない。

それは嬉しいんだけどね。

天気だけでこうも変わっちゃうんだね。気分って。

ー帰りー
「花谷、お前に話がある。ついて来い。」

え、何？私なんか悪いことしたっけ？
え、え、まさかこれも、亜里沙達の企み？

ガチャ

児童相談室の椅子を引いて座る。

『あの、話って？』

「明日は、入学式だろ。」

『はい』

「そこで特待生が発表される。」

「そこでお前には、なんていうか、決まった曜日だけ、特待クラスに行くっていうことをしてもらいたいんだ。」

『は、ええっ、私が？』

「ああ、特待生、本人たちからの希望だ。」

「ほら、亜里沙の目もあるし。学長も、亜里沙をそこまで、優遇するつもりはないとは言っていたが。な、」

『しつれいしました。』

「ああ、そうだ。明日の朝、朝イチに、挨拶行けよ。」