# 36 ページ41
.
* 主side *
「ははっ、なんで頬膨らませとるん?」
僕抜きで話が進むからこの食事会に僕必要ないのではと思い、少し下を向いて頬を膨らませる。
当然2人も僕に気付くから、勇人さんが代表して聞いてくる。
「勇人さんが僕の言葉とるから…僕だって山田さんと喋りたいです!」
「 ! 」
「! あかんあかん!」
なんでと聞けば哲人にとられる、とよく分からないことを言っている。
この中で1番年上なんですから勇人さん少し落ち着いてくださいよ。
「山田さんの前ですよ! 落ち着いてください!」
「…大好きっすね。」
「最近こういう事本当に多くてこっちは大変です。」
「…へぇ。あ、それより呼び方どうにかしてよ水瀬くん。」
「! それはさせへんで。」
ずっとプンスカしている勇人さんを見ながら山田さんと話していると、名前で呼んで欲しいと言われた。
勿論断る理由もないし、もっと仲良くなりたいから呼ばせてくださいって伝えようとしたんだけど、またまたキャプテン登場。(これは無視していこう。)
「よろしくお願いします、哲人さん。 僕も名前で大丈夫です!」
「よろしく、A。」
.
「そろそろ出るかー。」
夢中になって随分と長い間お店にいたっぽくって、そろそろお開きにしようということになった。
ここから寮がまぁまぁ近いから歩きで帰るけど2人はタクシーで帰るみたい。
お店の方にタクシーを呼んでもらい、僕は先にお店の前で待っていれば遅れて2人がお店から出てきたんだけど、2人ともお酒を飲んでいるからフラフラと千鳥足で少し心配。転んで登録抹消とかやめてくださいね。
「Aー、どこに行ったんー?」
「勇人さん、僕ここにいますよ。流石に酔い過ぎです。」
えへっと笑ってから、僕に手を貸して欲しいと言ってくる勇人さんはどう見ても先輩には見えないくらい可愛い。
手を貸してタクシーの前まで案内しようとすれば、反対側から腕を引かれた。
「? 哲人さん、どうかしましたか?」
「...俺も。」
「へ? あ、手ですか?」
ん。とぶっきらぼうに差し出された手を掴めば嬉しそうに笑う哲人さん。こっちも可愛い。
.
(...ん〜、Aー。)
(..........)
((...これどういう状況?))
.
338人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さや - 柊樺さん» 楽しみにしてますが、あまり無理をしないで下さいね♪ (2019年3月14日 15時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» やっぱり甲子園は何かありますよね! 小話かなにかで主人公の高校時代の話を書けたらなんて思ってます! (2019年3月12日 17時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - 柊樺さん» やっぱり、あの試合でしたか! 甲子園の魔物を実感した試合でした。「勝って涙の中京大中京、負けて笑顔の日本文理」名言だと思いました。日本文理の投手は忘れましたが、中京大中京のエースは堂林さん。優勝決定時は外野手してましたが、彼はエースでした。 (2019年3月12日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます! その試合を参考に話作ってみました、さすがです!笑 リクエストなどあれば気軽に送ってください! (2019年3月11日 22時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - おはようございます。たまたま読んで、ハマってしまいました(笑) 主人公の高校時代の一戦は、日本文理VS中京大中京の決勝を思い浮かべながら読んでしまいました(時期は少し違いますけどね)。 (2019年3月11日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柊樺 | 作成日時:2019年2月22日 13時