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2015年 ドラフト会議
《 巨人、第八巡選択希望選手、水瀬A、投手、＊＊大学 》
＊ 主side ＊
《 巨人、第八...... 》
...やっとだ、これからプロ野球選手として活躍できる日が来る。
新たな生活が始まると実感したのは、もう何日も前。それにこの間仮契約も行なった。指名された時は嬉し過ぎてキリッとした態度で会見を行おうと思っていたのに、逆にふわふわした対応しかできなかった。しかも笑われた、最悪だ...。
2011年の夏、甲子園準決勝で敗れた僕たちは悔しさはあったものの、帰りのバスではみんなで今回の大会について楽しく語りあった。
そんな中、チームメイトの一人が僕に対して、プロ野球に挑戦するのかと聞いてきた。その問いに僕は、
「僕は志望届、出さないよ」
そう答えた。
確かにあの時の試合、無失点で相手選手に一塁を踏ませなかった。その上５回裏で満塁ホームランを打つなど、観戦している人やスカウトマンを驚かせることが出来たと思っている。
しかし大学で学びたいことがあった僕は、プロ志望届を出さなかった。後悔はしていないし、あの時より実力が衰えているとも思っていない。
「だからこそ逆にワクワクしてる...！」
数日後にはファンフェスタで新人選手のお披露目があるため、今日は東京ドームで球団との確認作業をするので家を出る準備をしないといけない。
もしかしたらドームで現役の選手と会えるかも、なんて期待を胸に僕は必要な物を鞄に詰めて家を出た。
ドームに着くと関係者専用入口には警備員さんが駐在していて、僕は入館証明書を見せて中に入った。
予め連絡を受けていたため目的の部屋に向かおうと思ったのだが...
「...完っ璧に迷った。」
どうしよう、迷った。それに初っ端から遅刻はまずい。前もって来たつもりだったのにもう20分をきっている。
「あぁ...もうどうしよう」
昔から地図を見る癖というものがなく、正しくもないのに何とかなるだろう精神でやってきた僕に今日やっと付けが回って来た。
...なんでよりにもよって今日なの？ 流石にひどいよ、なんて拗ねて通路の端でしゃがんでいると、遠くから足音が聞こえ、僕の横でその音が聞こえなくなったのと同時に声を掛けられた。
「...っちょ、大丈夫ですか？ もしかしてどこか具合悪い？」
うわぁ、優しい職員さんだな。呑気にそんなことを考えて頭を上げた。
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さや - 柊樺さん» 楽しみにしてますが､あまり無理をしないで下さいね♪ (2019年3月14日 15時) (
レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» やっぱり甲子園は何かありますよね！ 小話かなにかで主人公の高校時代の話を書けたらなんて思ってます！ (2019年3月12日 17時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - 柊樺さん» やっぱり､あの試合でしたか！ 甲子園の魔物を実感した試合でした｡「勝って涙の中京大中京､負けて笑顔の日本文理」名言だと思いました｡日本文理の投手は忘れましたが､中京大中京のｴｰｽは堂林さん｡優勝決定時は外野手してましたが､彼はｴｰｽでした｡ (2019年3月12日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
柊樺(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！ その試合を参考に話作ってみました、さすがです！笑 リクエストなどあれば気軽に送ってください！ (2019年3月11日 22時) (レス) id: e54ee28eca (このIDを非表示/違反報告)
さや - おはようございます｡たまたま読んで､ﾊﾏってしまいました(笑) 主人公の高校時代の一戦は､日本文理VS中京大中京の決勝を思い浮かべながら読んでしまいました(時期は少し違いますけどね)｡ (2019年3月11日 7時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊樺 | 作成日時：2019年2月22日 13時
