#俺の彼女が可愛すぎてツラい

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せっかく勇気を出して言ってみた言葉は、不発に終わって、思わず涙が滲みそうになる。


泣いちゃダメだ、龍斗くんのベッドだし。


年頃の男の子、女の人に興味無いわけないでしょ？


なのにこれ、って、


龍斗くん、ほんとに私の事好きなのかな？


ベッドに持ち込んだ、スマホをこっそり取り出して、




《もうダメかも》




いつもなら直ぐにつく既読マーク。


だけど今日に限って、なかなか帰ってこない。


瑞稀だっていつでも暇じゃないもんね、と言い聞かせてギュッと目をつぶった。


でも、寝れるはずない。


好きな人の香りに包まれて、


布団が龍斗くんだったらいいのに、ってちょっと気持ち悪いことまで考えちゃったり。


あぁ、でも、……張り切って早起きしたから眠いかも。


張り切った割に、料理も、部屋着も、今も全部ダメダメだったけどね。




*




カーテンの隙間から漏れる朝日、いつもより早く寝たからかスッキリ目が覚めた。


起きたら龍斗くんがベッドに潜り込んでる、


……なんてことはなく、ベッドのすぐ側の布団ですやすやと寝息を立てている。


龍斗くん、寝る時ちょっと口空いてるんだね？


新しい発見に、思わず、ふふ、と小さく笑ってしまった。


……今なら、いいかな、


ベッドから降りて、龍斗くんの隣に正座。




『……私は、龍斗くんのこと大好きなんだけど、龍斗くんはどうですか？』




当然、寝ている龍斗くんに聞いたって、返ってくるはずもなかった。




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