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「五条くん、好きだよ」
「……………は?」
突然の告白に、自分でも笑えるほど素っ頓狂な声が出る。
目の前のそいつは、ただにこにこと頬杖をついて俺を見ていた。
宮野A。俺と同じ高専生。特にぱっとしない雰囲気で、その実力もまずまずといったところ。ただ“自己再生”という希少な術式を持つ。そしていつも連む面子の一人。
さっきまで戦国時代の政治と現代の不条理という大それた話を意味もなく駄弁っていただけだったのに、急に落とされた核に俺は平然とした振りで手元の携帯に目を落とした。
「…急になんだよ」
「え?いやさ、言えるうち言っとこうと思って。気持ちって伝えなきゃ虚しいだけだし」
「あっそ」
あれ?案外何も言わないんだね、五条くんならバカにするか当たり前だろって鼻で笑うと思ってたのに。
そうつまらなさそうに机に傾れるこいつの頭にチョップを入れる。
俺をなんだと思ってんだ。
いった!!と頭を抱えて悶え回るそいつを盛大に笑ってやる。
これくらいの雰囲気が今の俺には丁度いい。
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作者名:おいしいこんぶ。 | 作成日時:2020年12月1日 19時