涼想い ４ ページ12
硬直。え？橋本先輩が。私を覚えてる？そんなわけ。……え？こんな奇跡あっても良いの？
『もしかして、表彰式の日ですか？覚えててくれて嬉しいです(；_；)』
『そそ！てか、苗字で呼ばれると落ち着かないから涼で良いよ』
……涼、先輩。グイグイと話しかけてくる先輩と、距離が縮まるのはあっという間で。三ヶ月もすれば、笑い合って話せる仲になっていた。
最初はガチガチに緊張していたのに、今では友達のように接することが出来る。こんなこと、誰が予想出来ただろうか。
ー「桜田はぴば〜。プレゼントはゆーとくんからの駄菓子(一個10円のチョコ)です！」
「へ？」
夏休み明け、九月。文化祭が下旬にあるため、余ったお昼休みに準備をしていればいきなり優斗が声をかけてきた。
ちなみに私たちのクラスは、ドリンクとちょっとしたお菓子を売るいわゆる休憩所みたいなところを作る。
誕生日。……うそ！すっかり日にち勘違いしてた！私17になったのか！！
「え、ありがと！忘れてた」
「マジかよ、俺神様じゃん。先輩とどーなの？あの後進展あったの？」
優斗は勝手に私の隣の席に座る。飾りの輪っかを、一緒に作って行く。
「うーん。まぁ、最初よりは近づけたかなって感じ」
「今日誕生日なので奢って下さいはーと、くらい送ってみれば？」
「意味わかんない！」
何気なくみたスマホ。数十分前に、メッセージが一通来ていた。
『今日放課後空いてる？ちょっとついてきてほしいとこあるんだけど！』
「ちょっと優斗どうしよ！？」
「え？これチャンスじゃん！」
紛れもない、涼先輩からで。多分、偶然誘ってくれた。いやそれでも良い。一年で一回しかない誕生日を、先輩と過ごせる。
あれ？私めちゃくちゃ幸せじゃない！？放課後デートってやつだよね！？制服でどっか行くの、夢だった。しかもあのカッコイイ人の隣で歩ける！
結局作業なんて進むはずもなく、優斗とたっぷり話をして。こんなにウキウキして、眠気の無い午後の授業を受けるのは初めてだった。
ー「お待たせ、しました！」
「お、久しぶり！行こっか！」
放課後の涼先輩は、いつも制服を着崩している。きっちり着こなしてる姿も好きだけど、やっぱり私はこっちの方が好きだ。
しっかりと身なりを整えていれば、予想以上に時間がかかってしまい先輩を待たせてしまった。
他の生徒に混じり、二人で歩き出す。そういえば、どこ行くんだろう？
「可愛い雑貨屋さん見つけたんだよね」
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ミント(プロフ) - どのお話もとても素敵で、短編なのに引き込まれる世界観が大好きでした！おつかれさまでした！ (2019年1月14日 15時) (
レス) id: e20fb3d910 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆちゃん(プロフ) - 私の大好きなマジョマリがまた読めるなんて感激です（ ｉ _ ｉ ）楽しみです！頑張ってください！ (2019年1月1日 2時) (レス) id: f9588c4e4d (このIDを非表示/違反報告)
真優(プロフ) - ゆうぴのお話で、ゆうぴが一個上の先輩で、主人公が後輩の関係で直接会うとあまり話せないけどラインとかだと話せるみたいな仲でクリスマスに後輩が告白する的なものが読みたいです！ (2018年12月24日 2時) (レス) id: f8f4960291 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - お忙しい中お返事ありがとうございます(TT)！わぁ、そうだったんですね…！どれも素敵なお話だったので残念で寂しいですが、お返事頂けて嬉しかったです！これからも楽しみに読ませて頂きます☆ (2018年11月22日 22時) (レス) id: 2bc4477fb2 (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - りんさん» りんさんはじめまして！いつもありがとうございます(*^^*)実はDeuxの方削除してしまいました……。もし好きな作品だったら本当に申し訳ないです(；_；) (2018年11月21日 19時) (レス) id: c72a49e4f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れなさん
| 作者ホームページ：れなちゃん(@pinky_lovers98)さんをチェックしよう https://twitter.com/pinky_t17?s=...
作成日時：2018年5月25日 17時
