Dandelion (ページ3)

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そんな二人とは対照的に俺は今すぐにでも大橋を問いただしたい気持ちでいっぱいだったはずやのに青白く今にも透けて消えていってしまいそうな大橋に昨晩倒れているのを発見した時や胃洗浄の光景がフラッシュバックして俺は1歩も動けずにいた。

｢すみません、失礼します｣

その言葉にハッと我に返り入口の前にいた俺は端に寄る。

ナースステーションから近い個室の為かすぐに看護師さんを連れ正門は戻ってきた。

少し遅れて搬送された時、俺に発見時の様子を聞いてきた先生も来る。

聴診器に血圧や脈を計り終えた先生は優しく大橋に話しかけた。

｢君は誰だい？｣

和｢大橋、和也、、です｣

｢昨晩の事を覚えているかい？｣

和｢覚えては、、おらへんですけど、何があったかは、、、聞きました｣

｢そうかい…藤原くんと西畑くんがすぐに発見してくれたお陰で大事にはならなかったけど今回は量が多かったしまだ血圧も顔色も良くないからお仕事の事もあるとは思うけど明日もう一度血液検査して結果と体調次第で退院日決めようか？酸素マスクはもう大丈夫そうだね｣

和｢……分かりました｣

｢西畑くん、いつもの事務所の人に目が覚めたら連絡くださいって言われてるから私の方から明日の検査結果次第で前後はあると思うけど今の体調面を含めた大体の復帰目処をお伝えする形で大丈夫かな？｣

西｢よろしくお願いします｣

和｢ありがとう、、ございます｣

｢どういたしまして。西畑くんと正門くんは今日もし泊まっていくようならナースステーションに声掛けてね。簡易ベッド用意するから。じゃあ、また明日の朝来るから何かあったらナースコールね｣

西｢わかりました｣

正｢いつもありがとうございます｣

そんな光景を離れた所から眺めることしか出来へんかった俺に先生は病室を出る前に

｢昨日から寝てないんだろう？今回はもう大丈夫だから君も身体休めなさいね？｣

と声をかけていった。

先生が病室を出ていった後、俺は俺だけが知らへんこの光景といつの間に持ってきたのか大橋の入院用の荷物をさも当たり前かのように手際良く片づけていく二人を見て思わず目を逸らし自然と握ってたこぶしには力が入っていた。

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