☆Austria☆ ページ43
*
_______〜♩ポ-ンッ…
曲の終盤になり、自然と身体が強ばる。
ラストの余韻の部分までこだわる主義の俺だから、毎回、つい、変に緊張してしまう。
____だけど、
_____♬♪〜
これで、もし、上手く弾き終えることができたら、凄く、凄く……
___ピンッ…♩
____清々しいから。
.
.
.
_____パチパチパチ……
『…!』
どのくらい経っただろうか。静かな雰囲気を終わらせるように、乾いた音が俺の耳に入ってきた。
『…(ペコッ』
それが、拍手だということは容易に理解できた。そして、同時に少し、照れくさかった。
_____________________
演奏が終わって、約数分。
俺は、ソファに座って、あのオーケストラの国と喋っている。
当の本人は背を向けたまま、何かを作っているようだが。
ドイツさんはというと、気をきかせて席を外している。なので、俺は内心死にそうである(白目)←
「驚きましたよ。
まさか、ピアノが趣味とは」
『はぁ……意外、ですか?』
「はい(キッパリ)」←
どっかのムキデレさんとは違って、この人ははっきりしすぎだな〜(棒読み)
「それにしても、本当に素敵な音色でした。」
『あっ、どうも…』
うっとりとした顔で、余韻に浸っている"彼女"は、俺の演奏を聴いていた一人でもある。
名前は確か…えっと。
「あ、申し遅れました。
ハンガリーです。で、あちらが…」
「オーストリアです。」
そう言って、微笑んだ彼女。そうそう、ハンガリーだった。
そして、彼女に促されるように自己紹介をした、オーケストラの国、もといオーストリア。
『…あ、改めまして。
あの……勝手に、ピアノ使って、すみませんでしたっ!』
「………」
あとで聞いたが、あの楽譜は貴族ことオーストリアさんのものだったらしい。
そして、ピアノも彼のものだったらしい。何故教えてくれなかったんだ、ドイツさん。
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ユキ(プロフ) - 丸さん» あ、本当だ…わざわざありがとうございます…そういえば、名前が先でしたね… (2017年11月4日 20時) (レス) id: 8c0e3b01cc (このIDを非表示/違反報告)
丸 - 楽しく拝見させて頂きました!シーランドが出てくる場面での自己紹介なのですが、ファーストネームとラストネームが逆ですよ? (2017年11月4日 19時) (レス) id: 47c2f19d1f (このIDを非表示/違反報告)
ひるねうさぎ - こんなに可愛くてイケメンな男主くんを振るなんて、、、彼女さん損してる。 (2017年9月17日 13時) (レス) id: 5455d9796b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - マシュマロ職人さん» つ、次!次絡ませますんで(ノシ 'ω')ノシ バンバン (2016年7月18日 16時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ職人(プロフ) - アメリカと (2016年7月18日 16時) (レス) id: 2db193481d (このIDを非表示/違反報告)
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