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A side
『い…意味が分からないわ……』
あまりにも突然の出来事に私だけではない。周りの仲間達も直ちに戦闘態勢をとった。
「それはこちらも同じだ。なぜ君は海賊の船にいる？君の故郷を滅ぼしたのは海賊だぞ？こいつらを恨んでいるからこそ君はここまで悪名を広げたんじゃないのか？」
距離を詰め、知った様な口を効くこいつは一体何者なの。
私の過去を、故郷を知る人に会うなんて初めての事。
どうして私に敬意を払うの？
貴方は誰の知り合い？
分からない……
「僕達は君の味方だ。何か事情があるんだろう？僕が助ける。だから早くこちらへ！」
そう言って彼は私の手を取った。
『離して！…私は誰かも分からない貴方なんかと行く気は無い。彼らの仲間になると決めたのよ！』
「…可哀想に…既に洗脳されてるみたいだね。でももう大丈夫、君はこれ以上苦しまなくていいんだ。」
洗脳？
苦しむ…？
そんな事ない。
まだ彼らの事を知り始めたばかりだけど…ここでの生活は楽しいと思えたんだ。
『私は苦しんでなんかない、全部余計なお世話なのよ。海軍なんて…本当に必要な時には助けてくれないくせに。』
故郷を燃やした海賊も
助けてくれない海軍も。
全部嫌い…
嫌いだったけど……
『知りたいの。どれだけ後悔しようと自分の気持ちは自分で決めるわ…！』
バンダルが私に教えてくれた様に…
海賊にも心はあるんだから。
「聞き分けの悪い子だね。僕は君は居るべき場所に戻るんだ。ここは君のいるべき場所じゃない。」
『いっ…！』
掴まれた両腕に力が込められ、男の瞳は酷く澱んで見えた。
イッカク「聞き分けが悪いのはあんただよ！！」
ウニ「その手を離せ…っ」
聞き慣れた声が聞こえたかと思えば、殺気を含ませた2人が目の前の男の後ろから現れた。
刀を構え、拳を強く握りしめ、それを男目掛けて振り下ろす。
ロー「早まるな！お前らが戦える相手じゃねぇ！！」
『……！！』
そんな2人は、一瞬にして柵まで吹き飛ばされていた。
私を掴んでいた腕は離され、その拳には血が流れ落ちる。
それはこの男の怪我じゃない。
ゆっくりとそちらに首を向ければ、血を流しぐったりと倒れ込んだ2人が目に入った。
「…君を同じ目に合わせたくはないんだけど…少し黙らせた方がいいみたいだね。」
続く (更新停止中)
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おだんご(プロフ) - 瑠李さん» 気に入って頂けて嬉しいです！！最近更新出来てなくて申し訳ないですがこれからも楽しんでくれると嬉しいです💗 (2022年9月20日 12時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメ失礼します。何度の読み返すぐらい大好きな作品です( ◜ᴗ◝ )ﾆｺ更新楽しみに待っています⸜( •⌄• )⸝頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援してます。 (2022年9月18日 14時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！すっごく嬉しいです頑張ります🥹 (2022年8月31日 12時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - すごく大好きです！これからも更新頑張ってください❗️ (2022年8月30日 21時) (レス) id: ff57aa709d (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - くいっくさん» ありがとうございます！その言葉凄く励みになります😭 (2022年8月7日 13時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おだんご | 作成日時：2022年8月4日 19時
