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A side
『……ぁぁああん！！！！！』
「A！どうした！！もしかして誰かに虐められたのか！？誰だ？そいつの名前を兄ちゃんに言え！俺がボコボコにしてやる！」
「ちょっと兄さん、庭で遊んでたら転んだだけだって。こんな事で2人とも大袈裟なんだよ…A、血も出てないしこれくらい何ともないだろ？ほら、これでもう大丈夫。」
年の離れた兄2人。
真っ青な顔で肩を揺らすこの男は、心配性で少しばかり被害妄想の激しい長男。
膝にハンカチを巻いている男はいつも冷静で知識豊富なもう1人の兄。
その真ん中で泣いてる子が私。
…これは、私がまだ幼かった頃の記憶だ…。
「あぁA…痛いか…？ごめんなぁ、兄ちゃんがよく見てなかったから…！」
「だからこんなの怪我じゃないってば…。ほら、2人ともしっかりしてよ。もうすぐ母さんだってここに来るんだから…。ほら、おいでA。」
…
･
･
『………』
ただの夢。懐かしい思い出。
目を覚ませば兄達は消え、見慣れた自分の部屋に居た。
ロー「…やっと起きたか。」
聞いたことのあるその声に頭を抱えたかった。
『あーもう嫌。何でこにあんたがいるの…』
ロー「あ？誰がお前の処置をしてやったと思ってんだ。嫌そうにする前に礼を言え。」
『…何の話よ…。』
ロー「なんだお前…覚えて無いのか…？」
私は別に怪我もしてない。
体に包帯も無ければ痣のひとつも見当たらない。
処置したのはバンダルだろ。
一晩で記憶障害でも起きてしまったのか？この男は。
…なんて。
『…ただの冗談よ。』
全てを明確に覚えてると言えるほど確かな記憶はないけれど自分が何をしていたかくらいは分かる。
まるで誰かの記憶を見ているように。
私は血の雨が降るその景色をただただ眺めるだけだった…。
夢だと思った程にそれは不思議な感覚で。
気が付けば死体にまみれて寝ている事ばっかりで。
私は夢から覚めるのをただ待つ事しか出来ない。
『私は…母の亡霊に取り憑かれてる。母は怒っているの…あの日、私だけが逃げた事を。
ある日突然母は私の前に現れた。貴方も見たでしょう？ああして船を全滅させるまで私は命を狩り続ける。』
話している内に指先から自然と体が冷えていくのを感じた。
『…私、怖いの…近いうちにバンダルまで殺してしまうんじゃないかって…。』
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おだんご(プロフ) - 瑠李さん» 気に入って頂けて嬉しいです！！最近更新出来てなくて申し訳ないですがこれからも楽しんでくれると嬉しいです💗 (2022年9月20日 12時) (
レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 初コメ失礼します。何度の読み返すぐらい大好きな作品です( ◜ᴗ◝ )ﾆｺ更新楽しみに待っています⸜( •⌄• )⸝頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧応援してます。 (2022年9月18日 14時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - 咲来(名前)さん» コメントありがとうございます！すっごく嬉しいです頑張ります🥹 (2022年8月31日 12時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
咲来(名前)(プロフ) - すごく大好きです！これからも更新頑張ってください❗️ (2022年8月30日 21時) (レス) id: ff57aa709d (このIDを非表示/違反報告)
おだんご(プロフ) - くいっくさん» ありがとうございます！その言葉凄く励みになります😭 (2022年8月7日 13時) (レス) id: 2253c94c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おだんご | 作成日時：2022年8月4日 19時
