好きだよ2 ページ3
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「えー、みなさんが清く正しく過ごすために__」
朝礼。
一応生徒会長である俺は、こっそりと持っている台本通りに読み進めて行く
すっごく眠たい
なんで俺生徒会長なんかになったんだよ
恨む
演説中、バレないように目で彼女を探す
一年生がいるあたりの列を見ると、真剣に俺の話を聞く彼女がいた
じっと見つめてたからか、彼女は俺に気づき柔らかく微笑みかけてる
「ッ、っとえー」
一瞬言葉がつまり、顔が赤く染まる
笑顔が、神々しく見えた
くっそ、動揺してるの俺だけかよ
なんて思いながらも、原稿を読み終えた
ーーーーーーーー
彼女とは
ご存知の通り、篠野 Aである
今年入学してきたのにも関わらず、全校に「美人で人のいい人」と知れ渡っている
同じ生徒会のメンバーでもあり、書記を務めている
人気者だ
・・・彼女を「好き」と思うようになったのはいつだろうか
黙々と購買のパンを胃に収めて行く
確かまだ彼女が一年生の頃____
「そらるさん!聴いてます?!」
「・・・なんだよ、まふまふ」
もう、と可愛らしくほおを膨らませたまふまふは、弁当の玉子巻きを一つ口に含んだ
「全く、人の話くらい聞いてくださいよねー」
「ごめん、で話って?」
「実はですねー僕、好きな人とうまくいきそうなんですよー」
「ふぅーん、そういや、お前の好きな人聞いたことなかったけど。誰?」
「誰だと思います?」
「・・・最近お前といる如月 瑠美って奴」
如月 瑠美の事は前々から知っていた
“まふまふに彼女がいる”って聞いたことあるし
名前はそんな感じだった・・・と思う
まふまふは一瞬体を強張らせた後、いつもの笑顔で首を振った
「違いますよ」
「そう」
少し雰囲気が違うことに、戸惑う自分がいた
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抹茶 - やっっっっば、え?皆ヤンデレ?サイコーやん (2020年8月9日 8時) (レス) id: 8ca2256453 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - さ、最後が…!?すっごくビックリしました。他の作品も読ませていただいたてます。更新頑張って下さい! (2019年4月11日 0時) (レス) id: bf3061233b (このIDを非表示/違反報告)
きなもも - すんごい面白かったです!神作!! (2018年10月20日 22時) (レス) id: 9a17f48043 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこん - ページをめくるごとに「えぇ!!」「うぇぇぇえ!?」って言ってましたw (2018年10月15日 23時) (レス) id: 320576fe6d (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - 特に最後の瑠美さんの話も驚きでした!最後の最後まで驚きで私を楽しませてくれる作品でした!ありがとうございました! (2018年10月14日 0時) (レス) id: 65c58d0919 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病み姫 yamiki | 作成日時:2018年10月6日 21時