検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:313 hit

─── ページ6

謎の門を抜け、なんとなく歩いているとちょっとだけ広い空間に出た。

足音が心地よく響きわたる。

壁に反響する足音は、周囲の情報を私に伝える。

目の前には花が一輪咲いている。

私が落ちてきた場所に咲いていた花となんとなく似ている。

だが、その花は。

まるで生きているようで。

私を見ている、と感じた。

同時に、えもいわれぬ恐怖が、私を襲う。


怖い。


目の前から突然、声が聞こえた。


「Howdy!僕はフラウィ。お花のフラウィさ!」


フラウィ。彼はそういった。

モンスター、なのだろうか。

困惑する私を眺めながら、彼は言葉を続ける。


「君はこの世界に来たばかりだよね?なら、僕がこの世界のルールを教えてあげるよ!

 …と、思ったけど。君には必要なさそうだね?

 ───せいぜい頑張ってみるんだね。」


『…え?ちょ、ちょっと───』


ちょっと待ってよ。

そう言おうとしたときにはもう、彼はそこにいなかった。

恐怖は、もう感じない。

そして私は、諦めるように再び歩き出すのだった。

───→←落ちてきた子


今日のアンテキャラ

ガスター


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:葉月色葉 | 作成日時:2022年8月1日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。