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謎の門を抜け、なんとなく歩いているとちょっとだけ広い空間に出た。
足音が心地よく響きわたる。
壁に反響する足音は、周囲の情報を私に伝える。
目の前には花が一輪咲いている。
私が落ちてきた場所に咲いていた花となんとなく似ている。
だが、その花は。
まるで生きているようで。
私を見ている、と感じた。
同時に、えもいわれぬ恐怖が、私を襲う。
怖い。
目の前から突然、声が聞こえた。
「Howdy!僕はフラウィ。お花のフラウィさ!」
フラウィ。彼はそういった。
モンスター、なのだろうか。
困惑する私を眺めながら、彼は言葉を続ける。
「君はこの世界に来たばかりだよね?なら、僕がこの世界のルールを教えてあげるよ!
…と、思ったけど。君には必要なさそうだね?
───せいぜい頑張ってみるんだね。」
『…え?ちょ、ちょっと───』
ちょっと待ってよ。
そう言おうとしたときにはもう、彼はそこにいなかった。
恐怖は、もう感じない。
そして私は、諦めるように再び歩き出すのだった。
今日のアンテキャラ
ガスター
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作者名:葉月色葉 | 作成日時:2022年8月1日 21時