〜青鬼ゲーム〜 [イナズマイレブンオリオンの刻印]

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『この人形……気味悪い……』

光「確かに、ちょっと怖いですね」

光くんはそう言いながらも、人形を手に取る。

『ひ、光くん……。その人形、なにかあるの？』

光「これといって特になにもないみたいですけど……こんなところに置いてあるのも不自然ですからね」

光くんは人形を持ったまま、部屋を調べ始める。

『1、2、3……この部屋にある人形は、それを含めて三体だね』

光「そうみたいですね……。きっと何か意味があるはずですよ」

部屋のあちこちを探りながら、光くんは私に言う。

と、パチン！と乾いた音がして、部屋の電気が消えた。

『きゃっ！』

光「あ、すみません！」

だが、すぐに電気がついて、私は安心して胸を撫で下ろす。

光「すみません、間違えて電気消しちゃいました……」

頬をかいて申し訳なさそうに謝る光くんに、私は首を振って否定する。

『大丈夫、ちょっとびっくりしただけよ。光くんは何も悪くないから大丈夫』

私の言葉に、光くんは安心したように笑った。

光「あれ……？」

『どうしたの？』

光「見てください、これ……」

手招きされ、私は光くんがいるところに向かう。

見ると、壁に人の形をした穴が空いていた。

『人形の形……だよね？』

光「たぶんそうだと思います。でも、この頭が気になりますね……」

人形を穴にはめようとするも、中々上手くはまらない。

『違うみたいだね……』

光「そうみたいです。他の人形でできるでしょうか……？」

光くんは持っていた人形を戻し、横にあった人形を手に取る。

が、あとの二つの人形は、全く動かなかった。

『これだけ動くみたいだね……』

光「他のが動かないとなると、そうなりますね」

光くんはキョロキョロと部屋を見回して、私に答える。

『他の部屋も、見てみる？』

光「そうですね。ここ以外も、なにか手がかりがあるでしょうし……」

少し考える素振りを見せたあと、光くんは頷いた。

部屋から出て、廊下を歩く。

『そういえば、この人形って目が赤いよね』

光「え？あ、確かにそうですね」

光くんが持っている人形は、片方の目が赤く、もう片方は目がなかった。

『もう一つの目はどこにあるんだろうね』

光「どこかに落としたんでしょうか……」

人形は人形でも、手にあるのは藁人形だ。

少し不気味なため、私は改めてそれを見て肩をすくめた。

私達は人形に疑問を抱きながら、別の部屋に向かって歩いた。

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