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光「左側の部屋、入りますよ?」

『うん』

暗い別館の中を探索するため、とりあえずドアをひたすら開けて探索する。

ためしに、一番近くにあった左側の部屋に行くことにした。

ドアを開けて、中に入る。

部屋の中は、真っ暗だった。

『こ、ここ……真っ暗だよ……!』

光「今ライターつけるので、すぐに明るくなりますよ」

そういいながら、光くんは片方の手で私の手を握り、もう片方の手でライターを取り出した。

光「あれ?」

『な、なに?』

光くんは焦った様子で、ライターをカチカチとならす。

『光くん、どうしたの?』

光「それが、ライターがつかないんです……」

『えっ!』

光くんの言葉に、私は驚いて声をあげた。

光「ライター切れみたいですね……」

『ど、どうするの?』

私の言葉に、光くんは周りを見回して言った。

光「このまま進むのは危険ですし……一旦戻りましょう」

『そ、そうだね……』

暗いところにいるのは、私にとっては苦痛だった。

光くんの言葉に高速で頷き、私達は部屋を出た。

『どうする……?光くん』

光「とにかく、奥に進みましょう。なにか手がかりがあるかもしれません」

『わかった』

光くんとともに、別館の奥に進む。

と、

ドーーーン!!!!

『きゃあっ!』

光「だ、大丈夫ですか……!?」

急に雷の音が轟き、館を揺らした。

と同時に、ザーッとすごい勢いで雨が降りだす。

光「急に降ってきましたね……Aさん、大丈夫ですか?」

『うん、大丈夫……いきなりごめんね』

とっさに側にいた光くんに抱きついてしまい、私はすぐに謝る。

光「気にすることないですよ。びっくりする気持ちはわかりますからね」

そう言って、光くんはニッコリ笑う。

光「怖いですか?」

『ま、まあ……怖い、かな』

私がそう言うと、光くんは微笑んで私の頭を撫でた。

光「怖かったら、しがみついてもいいですよ。それでAさんが安心できるなら、俺はいいんです」

『うん……ありがとう、光くん』

私は光くんの服を握ったまま、光くんと奥に進んだ。

『光くん。ここに入ろう』

光「わかりました、開けますよ?」

『うん、お願い』

しばらく進んだところで、近くにあった部屋に入る。

ドアを開けると、部屋の真ん中にはロープがぶらさがっており、あとは端っこに三体の人形が並べて置いてあった。

その他は特になにもなく、人形だけが少し不気味だった。

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キラキラヒロト - 青鬼は、ゲームで知ったんですけどここまでリアルにつくられていて、凄いです!好きな人が殺されるのは、悲しかったけど続きが楽しみです! (2020年1月12日 19時) (レス) id: e853801cfa (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ルーミー・リンドゥーさん» コメントありがとうございます!読み応えがあると言ってくれてとても嬉しいです!更新も頑張っていくのでよろしくお願いします! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミー・リンドゥー - ストーリーがとっても面白く読み応えがありますね。更新頑張ってください! (2019年10月13日 6時) (レス) id: 8b75577298 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ゆーみやンさん» はい!お互いに頑張りましょうね!あと、これからもこの作品をよろしくお願いします!ゆーみやンさんの作品も読ませていただきます! (2019年10月12日 23時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - Yニャンさん» マジですか!????? う、嬉しい……ですありがとうございます!!!!。・゜・(ノД`)・゜・。 はい!頑張りましょうね!( *´艸`) (2019年10月12日 19時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんたまファシル | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年9月15日 14時

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