〜青鬼ゲーム〜 [イナズマイレブンオリオンの刻印]

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風丸「誰だ！」

ドアを開けた瞬間、怒鳴り声がして私達は驚く。

明日人「風丸さん！」

風丸「なんだ……お前たちだったか……」

私達を見て、風丸さんは安心したように笑った。

円堂「みんな！無事か！？」

野坂「僕らは何も問題ありませんよ。円堂さんたちも無事でよかったです」

円堂「それならよかったぜ！」

ニカッと笑う円堂さんを見て、私達は少し安心する。

『風丸さん、円堂さん。ここには青鬼という化け物がいるんです。早く脱出しないと……！』

風丸「そうか……お前たちも見たんだな、あの化け物を……」

再会できたことは嬉しいが、今はそれを喜ぶひまはなかった。

円堂「今はまだ犠牲者は出ていない。全員無事に、ここを出よう！」

円堂さんの力強い言葉に、私達は頷いた。

光「ここを探索させてもらっていいですか？」

風丸「それはいいんだが……なにも見つからなかったぞ？」

困ったように言う風丸さんの横で、氷浦くんが高々と宣言した。

氷浦「必ず見つけてみせます！ばあちゃんの名にかけて！」

風丸「いやだから、お前のばあちゃんは何者なんだ……」

そのセリフに、風丸さんは鋭いツッコミを入れる。

そのやり取りに、私達は苦笑した。

明日人「円堂さん、他のみんなを見ませんでしたか？」

円堂「それが………」

明日人の質問に、円堂さんは困ったように頬をかいた。

円堂「少し前から、俺と風丸はここを探索してたんだけどさ。すっげぇ悲鳴とかは聞こえたけど、他の奴らは見なかった」

野坂「それは……誰の悲鳴だったか、わかりますか？」

円堂「たぶん……灰崎とヒロトだと思う」

私達が話し込んでいると、「あった！」という明日人の声が聞こえた。

光「明日人くん、どうしたの？」

明日人「カギだよカギ！ほら、あそこ！」

明日人が指さしたところは、大きな棚の上だった。

『ほんとだ！』

氷浦「けど、どうやって取るんだ？」

野坂「西蔭、取れる？」

野坂くんの言葉に頷いた西蔭くんは、カギを取ろうと手を伸ばす。

が、ギリギリのところで届かない。

西蔭「すみません、届きません」

『西蔭くんが届かないんじゃ、誰も届かないよ』

私達は困って顔を見合わせた。すると、

光「あの……これ、使えませんか？」

光くんが椅子を持って、こちらに声をかけた。

野坂「椅子に登れば取れるかもね。いいアイデアだよ、一星くん」

光「あ、ありがとうございます！」

野坂くんに褒められ、光くんは嬉しそうに笑った。

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