Honey Citrus ３

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「これね、藤ヶ谷さんに教えて貰ったの買ってみたんだ〜」






いつもワイン飲むと頭痛くなるけど


藤ヶ谷さんとこれ飲んだ次の日は大丈夫だったんだよねー…






やっぱり藤ヶ谷さんのチョイスは外れないなー、なんて考えてたら








「Aニヤニヤしてる、」



「さ、佐藤さん…」




「…えっ？」






二人そろってこっち見てきたから


慌てて我に返る。









「これは、ニヤニヤじゃなくてニコニコです！」



「フフ、そんなこと言ってー

　ねぇ、藤ヶ谷さんとは何も無いの？」



「な……っ！//

　あるわけないじゃん…！」







そんなつもり無いですから！




結衣の言葉に、慌てて否定する。









「仕事も助けて貰ってるし

　藤ヶ谷さんには頭上がんないよ…、」




「昨日も助けられちゃったワケだしねー…」







…本来は私がサポートする側のはずなのに。







それに…






「色々相談も乗ってくれてるから…」






自分で言っておいて、少し言葉が詰まる。








帰り際、藤ヶ谷さんはまた話聞くからって言ってはくれたけど


北山さんとのこと話せるわけ無いよね…







隠し事してるみたいで嫌だけど


上手くごまかさないと…。







そんなこと考えてたら







「…やっぱ藤ヶ谷さん狙ってこ、Aにはそれしかない。」



「…はい？」






とん、って肩に結衣の手が乗せられる。







えっと…







「結衣さーん？」






酔ってます？




若干目がとろん、ってしてる気もするけど…








「で、でも北山さんはどうするんですか！？」



「いや、あの…」







こっちはこっちで

また何か語弊が生まれてるんだけど…







…ちょっとちょっと。







二人とも頭の中で何を考えてるのか


何となく怪しく感じてきたと思ったら









〜〜♪♪





割って入るように鳴り響いたインターホン







「え、誰？」






３人で首を傾げて






「ごめん、一旦見てくる…！」





私がモニターの確認に。








特に宅配は頼んで無いし…








不思議に思って画面を見たら









「…え、なんで！？」






その顔に、思わず声が出た。








「わ！ちょっと…！」





ロック解除したら

すぐ画面消えちゃったし…









「誰だった？」





心配そうに見つめてくる二人に


とりあえず誰が来たのか言わないとね…。









「ごめん、


　なんか弟来ちゃった…」








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