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「たぶんね、私怖いんだと思う。
高校の時、こっちに引っ越してきて、颯ちゃんや尚大、みーちゃん、拓実くんがいつも側にいてくれたでしょ？
宇佐美さんに意地悪されても、かんざきのお嬢様だから、って陰口言われても
みんなが変わらず側にいて守ってくれた。
本当にみんな優しいよね。」
元「でも、それは優しさと言うより
名前の側にいたいからだよ。
俺からはあまり言いづらいけど、宇佐美に対して
もやり返したりしなかった。
結局あいつは変わらないまま卒業したけど。」
「宇佐美さん、どうしてる？今。」
元「こっちにいるよ。神社手伝ってたと思いきや、
夜遊び始めたみたいで、
ちょっと噂になってる。
俺にも頻繁に連絡くるけど基本無視してる。」
「そっか、、、。」
宇佐美さんには結局何も言ってない。
言いたいことはあったけれど、それより湧と喧嘩したことでいっぱいいっぱいだった。
「大学を卒業したら、嫌でも颯ちゃんとは離れて生きていかなきゃいけない。
私も颯ちゃんもそれは分かってるから、
ケジメもちゃんとつける。」
元「うん。
颯太をほっとけないのかもしれないけど
傷つけない方法を探すんじゃなくて、
名前の答えを出した方がいいと思う。」
「そうだね。
でも、私が一歩踏み出した日は、
またこうやって話を聞いてほしい。」
湧はふわっと笑うと
行くか、と言って湧が立ち上がる。
私たちが散歩のゴールにしている場所は、
この街唯一のバス停で、隣町に繋がっている。
1日2本で夜は使われることはない。
誰もいないこの場所で、私は湧にだけ弱音や本音を吐ける。
あの頃から、私は変わらず臆病で
ちょっとだけ泣きたくなった。
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リリー(プロフ) - みーちゃんがなくなる辺りから涙が止まらなくなりました！占ツクで本気で泣ける作品は滅多に出会えないので久しぶりに号泣させて頂きましたw最近人間関係で心がボロボロで感情を忘れていたので思い出させていただきました！ありがとうございます！ (2022年9月3日 20時) (
レス) @page49 id: 96d2fca65a (このIDを非表示/違反報告)
榛遥(プロフ) - 織さん» お返事遅くなりごめんなさい。嬉しいお言葉をありがとうございます！ (2022年3月28日 22時) (レス) id: 4500773a33 (このIDを非表示/違反報告)
織 - とても感動して泣いちゃいました笑恋愛系の小説また楽しみにします！ (2022年3月23日 19時) (レス) @page49 id: 03dfc497b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：榛遥 | 作成日時：2021年11月20日 16時
