シルヴィアとカイン ページ7
「そういえば…アルス兄さんはまだ会ってないの？」
あれから、ラインハルトにべったりのカイン。事ある事に
『兄さん、兄さん』と付き纏っている。
「うーん、まだかなあ…一緒に飛んだはずなんだけどね。」
アルスはアレフさんの息子だ、父親が3人いるって厄介だなぁとボヤいてたっけ。
「僕はユーリが心配かな｣
アルスが次男で、ユーリは三男、カインが四男
「ユーリ兄さんか…僕苦手だな…なんか話聞いてるのか聞いてないのかわからない…」
シルヴィアがすりすりする摩擦で煙が出てる。
「暗黒点の事もだけど。貴方達もどうにかしないとね…全員見つけるの大変だわ…」
カインが吹き出すようにラインハルトに向けて
「ユーリ兄さんに至っては呼べば出てきそう。」
「あぁ、有り得るね…」
兄弟で隠れんぼした時に見つからなくてユーリを呼ぶと上から降ってきたりした。
と、言うことで全員で街を捜索することにした。
「ユーリ兄さん〜！」
「ユーリ〜！」
「兄様〜！」
「なんで、俺まで？」
そして院卒として着いてきたクド。
「ほら、父さんも探して！」
クドはこの時。一律して父さんなんだな…と思った。
「あ、クソ親父…」
「あ、ユーリ兄さん〜！」
やる気のなさそうなクドに似た青年。
「…マジか」
「さっきまでアルスと一緒にいたんだけどよ…はぐれちまった。きっとあいつが方向音痴なせいだな」
「違うよ、方向音痴は兄さんの方だよ」
「そんなことねぇよ？」
「マジか！！」
ユーリがクドより背が低い事に
衝撃を受けたクド。
「すみません、母上…自分より少し低いクドさんに似た男見ませんでしたか…」
その頃、アルスは城に帰れていた。
「凄いわ！！アレフがもう1人いる！！」
「…あぁ」
紫色って言いたいんだなぁとアルスとアレフは思っていた。
「全員が揃ったらお話聞かせてね」
「御身のままに｣
アルスは騎士っぽいなぁとリヴァは思った。
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