方舟 ページ20
「それもかなり上な…、手を出したら潰されかねない。」
「待って、ダンテっていう観測者そんなに強いの?」
「強い…ってかその名前を知ってるって言うともう接触済みか…」
「えぇ、かなりお世話になったわ…で、どのぐらい強いの?」
「滅多にキレる事はないと聞いたが…キレたら同僚でも手に負えないらしい…まぁあの紳士に限ってキレる…なんてことはねぇと思うけどな…やっかいなのはベアトリーチェとかいう女だな」
「黒髪の…」
「奴は首を落としても死なない…頭を潰しても再生する…それに障害物がないと音が鳴るより早く動く…一度やりあったがアレはバケモンだな…」
「…気をつけるわ」
ガロウがリヴァに近寄る
「ところで…」
ガロウの手から一輪の薔薇が…
「は?」
「は?」
ルクスとリヴァは唖然だ
「俺は人妻でも気にしないぜ?」
ルクスは頭を抱えてナイフを投げる
「あぶねーな!何すんだよ!」
「君ってナンパ癖治ってなかったの?」
「女は男の数の倍いるんだぜ?男一人に女一人は持ったねーだろ!それに女は何人いてもいい!」
「ほう?それは…余の考えと同じだな?赤い者よ…しかし、リヴァは余と余の友人達の者…手出しは出来ぬな?」
「こいつはヤバそうなのが来たな…へいへい、諦めますよーっと」
「イグニス、どうして?」
「なぁに、ちと高い魔力を感じ取っただけのこと…心配になって見に来たのだ、さぁ戻ろう、クドと子供達が夕餉の支度をして待っているぞ」
リヴァの手を引くイグニスは夏風より爽やかな笑顔をしているが…内心ご乱心なのだろう。
「俺も帰る!帰ってクレアの顔を見て落ち着くとする!」
「じゃあボクも帰ろうかな、子供は苦手でね」
紅組二人は転移して帰る。
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