蒼剣【創作】4 (ページ24)

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仲良しな夫婦（？ページ24

ある朝、目が覚めるとリヴァがシルヴァに乗っかかっていた。
「何してるんですか？」
「死んで？」
うわ、いい笑顔…
「死んで？じゃなくて愛してるでしょ？何で殺そうとするんですか…」
そんな彼女もそそります、って抜かしてる場合じゃない！
「痛い痛い痛いｯ!！！！死ぬ！死んじゃいます！！ほんとに！やめてーー！！」
遠慮なく魔力をシルヴァに流し込んでくるので…そりゃもう、眠気も覚める…。

「痛かったんですよ！」
少し涙目でシルヴァはリヴァに言う、別に謝って欲しい訳ではない…もう少し、ほんの少しだけ手加減してほしい。
「あら、可愛い…」
愛情表現が異常だ…
これは注意しても治りそうにない、
「リヴァ？いいですか？ほんとーに！それやると僕死んじゃう可能性あるんで、程々にして下さいね？」
「いやよ」
即答、そういえば彼女は僕以外にあんな酷な事はしていないだろうか…
「リヴァ？」
僕が着替え終わるのをベッドの上で待っていたのかリヴァは少し間を開けて返事をする。
「何？」
「僕以外にしてませんよね？」
他に夫がいるとはいえ、あの表現が愛情によるものだったら流石に傷つく
「さぁ、どうかしら～」
少しムッとした、何も勿体ぶらなくてもいいじゃないか…
「私は、私よりも貴方の方が心配だわ」
「え？」
「貴方は優しいから…｣
顔がニヤけてしまった、思わずリヴァから目をそらすように振り返る。
「だからね、あなたが何処にも行かないように…殺しちゃおうかなって私考えてるのよ？」
ふふっと優しく笑うリヴァ
「僕は何処にも行きませんよ！」
心がチクッと傷んだ、この人は本当にーー…
「いだっ！？」
リヴァはシルヴァの腕を引っ張ってシルヴァの首に噛み付く、
きっとリヴァの頭の中は、どうやったら僕が泣くか、それだけなのだろう
「っ…痛いです…」
耳元でリヴァがふっと笑う…
「"何処にも行きません"ねぇ？何処にも、誰にも渡さないわよ」
首が痛い、噛まれたのだから当然なのだろう。
でも、そういう痛みではなくて甘い痛み…というのだろう…