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四十番星 ページ44

『其奴から離れろ』


エリザベス「その手を離して!!」



ゴルギウスはメリオダスの剣に手をかけた。
此処で戦ってもいいが、エリザベスとホークに被害が出るのは避けたい。





『…ッ!?』





強い、気配。
重く体にのしかかる。


何処だ?聖騎士か?いつの間に?





……いや違う。聖騎士じゃない。











『メリオダス、』


ダナ「馬鹿な…致死毒を飲んで何故動ける!?」





その気配は間違いなくメリオダスのものだった。だが、いつものメリオダスじゃない。

暗くて深い、闇のような力。
私に向けられている訳じゃないのに、背筋がゾッとした。






メリオダス「この剣は死んでも離す訳にはいかねぇ。
それがオレに出来る唯一の償いなんだ…!」


エリザベス「メリオダス様…?」







あの変わり様、そして額に浮かぶあの模様は何だ?


今までのメリオダスは穏やかな雰囲気だった。それに対して、今の奴はまるで別人だ。
その様子にゴルギウスは嫌な予感を察知したのか、窓の外から逃げ出した。





ホーク「逃げやがった!!」




逃げ足だけは早いな。


メリオダスは背中を向けたまま動かない。エリザベスやホークも戸惑ってるし、私が何とかするしかない。




『メリオダス……平気か?』




反応しない。

メリオダスに歩み寄り、肩を引いて此方を向かせる。




『おい…話を聞、け!?』





グイッと襟を引かれる。力が強い。
振りほどこうにも体制が悪くてそれは叶わない。



くそッ、油断した…!









私は為す術なく床に打ち付けられる。咄嗟に受け身を取り、胸を押し返してせめてもの抵抗をする。

















メリオダス「…………なんてな!」


『は、?』



組み敷かれたものの、メリオダスの手つきは優しかった。そして私と目が合うと、にししっと笑って見せた。






『メリオダス、お前…』


メリオダス「おうA、心配かけたな。エリザベスに豚野郎も」






彼の額にはもう模様は無い。
いつもの、優しく穏やかなメリオダスだった。

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設定タグ:七つの大罪 , 鬼滅の刃 , 逆ハー   
作品ジャンル:アニメ
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奥山乃愛(プロフ) - ミルクレープさん» 分かりました!無理せずに頑張ってくださいね! (2022年12月5日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます!!全キャラ…作者自身の書きやすさにもよりますが、なるべく多くのキャラに愛されるようにしてみます!!完結までいけば全員分落ち書く予定です!更新頑張ります🔥 (2022年12月4日 22時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!出来たら全員のキャラ(敵にも)に愛されたいです!(恋愛的に)あと出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2022年12月4日 20時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - あれ…?あれれれれ??高評価が100票!!ありがとうございます😭✨ (2021年10月3日 15時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミルクレープさん» 了解しました! (2021年8月22日 19時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2021年2月20日 18時

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