一番星 ページ5
＿＿＿ヒュルルルル……
不思議な浮遊感、強い風。
私は青空の中で目を覚ました。
『……成程、落ちているのか』
そう。私は今、文字通り地上に向かって落ちている。
冷静なことに自分が一番驚いているが…。
それはそうと、このままだと確実に怪我をするな。
刀は所々血が付いているが、刃こぼれはしていない。地上との距離を計って技を出そう。
『星の呼吸伍の型 光花祭星』
ダァァァンッ！！！
地面に向かって技を出して、怪我を免れた。その代わり刀が折れて、近くの池らしき所に落ちる。
ごぽっ、と気泡が口から出ていくのが見えた。
また体が重怠くなる。
寝てはいけない、のに…！
頭では分かっていても、ついていけない。体がもう限界を迎えているのだろう。
戦いの疲労やら空から落ちた事での衝撃やらで、また気を失ってしまった。
・
・
心地よい揺れ。暖かい、人の温もり。
誰かに抱えられているのだろうか。
少しずつ、意識が浮上してくる。
ゆっくりと目を開けると、眩しい光が差し込む。あまり時間は経っていないようだ。
周りに目が慣れてくると、私を姫抱きしている人が見えた。
金髪で緑色の瞳を持つ、ふっくらとした顔の少年。
・
…………………少年？姫抱き？？
『ちょっ…！』
「おっ、起きたな！大丈夫か？」
口調が少年っぽくない。
いやいやいや、それ以前の問題だろう。
私のことを抱える少年って、どんな筋力をしているんだ。
容姿と精神が一致していないのか？
何らかの術で年齢操作されている、という線が濃厚だな。
思考を完結させると、首を傾げるこの男と視線が交わった。
『怪我はない、助かった。
歩いても平気だから下ろしてくれ。そして何処へ向かっているんだ』
「断る」
は？
キッパリと断られた。
……何故。
「お前すげー濡れてるじゃんか。
今酒場に向かってんだ。オレが
聞きたいこともあるしな！」
……断れない。
助けて貰った恩もあるし、行くしかないと身を委ねる。
「お、着いたぞー」
『此処が…』
緑色の丘、洋風の建物に豚の印。
涼しく、心地が良い風がなびく。
「オレのやってる酒場、＜豚の帽子＞亭だ！」
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奥山乃愛(プロフ) - ミルクレープさん» 分かりました！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月5日 6時) (
レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます！！全キャラ…作者自身の書きやすさにもよりますが、なるべく多くのキャラに愛されるようにしてみます！！完結までいけば全員分落ち書く予定です！更新頑張ります🔥 (2022年12月4日 22時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラ（敵にも）に愛されたいです！（恋愛的に）あと出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月4日 20時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - あれ…？あれれれれ？？高評価が100票！！ありがとうございます😭✨ (2021年10月3日 15時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ミルクレープさん» 了解しました！ (2021年8月22日 19時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクレープ | 作成日時：2021年2月20日 18時
