消せなかった番号、消えない思い出 ページ28
「係から何かありますかー？,,,はい、どうぞ」
「体育委員からです。
テスト明けの火曜日にクラスマッチがあるので
競技のアンケートを取ります。
明日の朝回収するのでやりたい競技を書いてきてください」
「はーい、じゃあテストまであと2日だけど
やれることまだあるはずだから
最後まで諦めずに頑張れよー
じゃ、お疲れ様ー」
ほくちゃん、なんか今日疲れてる？とか思いながら
ゆっくりと片付けを始める。
「ねーえー山崎ちゃんおーそーいー」
「ごめんごめん、お待たせ」
「今日は図書館？」
「図書館でやろうと思ってるよ。
田中くん、静かにね？」
敬礼してキメ顔までしちゃってますけど田中くん。
貴方前科ありますからね。
「ねえ、ここさあ,,,」
「完全下校まであと5分でーす。
校舎内に残っている生徒は戸締り消灯を確認して
下校するように」
きょもかあいい,,,と横でデロデロになっている田中くんは
私には見えてませんよ。はい。
「よし、帰ろー」
「しゃ！帰ろー！」
田中くん相変わらず声でかいけど
まあ、人がいないのでセーフってことで。
「,,,でさ、めちゃおもろかったんだよね」
帰り道。
そろそろ駅に着くぞってとき。
「何かうるさくね？」
いつもよりわいわいがやがやした駅。
「ねえ、嫌な予感するんだけど,,,」
「お客様にお知らせ致します。
○○駅にて電車とイノシシが衝突した影響により
現在運行を停止しております。
復旧の目処はたっておらずお客様には大変ご迷惑を,,,」
まじか､､､､
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作者名：はりのこ | 作成日時：2022年6月22日 22時
