甘々つめこみ

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、



「ーーーどうしたの」

「ーーーだんちょ、」




ーーー…ふられちゃいました




一気に言ってしまおう、そう思って口に出した言葉は

私の心だけでなく、雰囲気まで重くしてしまって



へらっ、と笑うつもりで口角を上げてみても

それは果たしてうまくいっているのか否か




「…Aって馬鹿だよね」




慰めの言葉が欲しかった訳じゃないけど、

団長の口から出てきた言葉は余りにも意外すぎて

そんなの誰が想像できた？っていうレベルで





「だから言ってるじゃん！Aが好きだって！


俺なら泣かせない、シンスケみたいに。

変に気を持たせて、それで突き放すなんてことしない。

俺なら、俺の方が、

もっとAのこと知ってるし、

甘いものが好きで、ブロッコリーが嫌いで、

水色が好きで、誰よりも寝つきが良くて、

笑うと可愛いところとか、怒るときは頰を膨らますところとか、




全部ひっくるめて愛してるのに」









「ーーー…だんちょう、」









だから、ヤケでもいいから俺にしなよ。









そう言って優しく抱きしめてくれるこの人に気を許してもいいですか？









((…キスしていい？))

(流石に待って下さい)

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