＃ ページ29
.(夏目ちゃん中1)
渡「…っはぁぁぁぁ。だぁぁ、もう訳わかんねぇ！」
休憩室の扉を開けた瞬間、聞こえてきた大きなため息と独り言。
そのまま黙って扉を閉めて入るのやめようかと思ったけど、声の主と目がばっちり合ってしまったから、大人しく入ることにした。
翔太くん、怖いな。
渡「……なぁ、」
え、声に出てたかな、と思って思わず手で口を押さえた。
「な、なんですか」
渡「…お前、…夏目って勉強できる？」
「………はい？」
高校生組がテスト近いのは知ってた。
私も中学生になって忙しいながらも学校通って、この間定期テストを終えたばっかり。
阿「違うよ！ここはこの公式使うってさっき教えたじゃん」
佐「阿部ちゃーん、俺何だか眠くなってきた」
阿「それ、数学苦手な人の特徴だから」
いつもは阿部ちゃんにみんな頼ってるのは知ってて。
だけど、
「私には勉強教わらないんじゃなかったんですか？」
私が小学生のとき、“あいつには教えてもらわねぇ”とか言ってたの知ってんだからな。
渡「小学生には流石に教えてもらわねぇよ。やだよ、恥ずかしいじゃん」
「今も昔も特に変わらないんだけどなぁ」
渡「なぁ、頼む。」
「………数学とかは、無理ですよ？」
渡「……英語と国語」
「よし、やりましょう」
阿部ちゃんがよく、“あの中で一番やばいのは翔太”って言ってたから、誰かが手を差し伸べないとこの人は留年しちゃうんだろうなって。
メンバーでも何でもないけど、同期の辰哉くんと阿部ちゃんの友達だもん。見捨てられない。
渡「ここなんだけど。とりあえず読んで感想教えて。」
「え、雑」
渡「ここの心情なんて分かるかよ！」
「……………。」
頭をガシガシと雑にかいて机に突っ伏した。
……やる気あんのかこの人は。
「……読み終わりましたー……って、何で寝てんの。」
やけに静かだなと思ってたらまさかの隣で寝てるし。
渡「…ん、ぁ？読み終わった？感想言って。」
「…あのですねぇ、」
とにかく言いたいことありすぎるんだけど。
深「えー、翔太なつに教えてもらってんの？俺にも教えてー。もうやばいの俺。やる気出なさすぎて部屋の掃除とかしちゃうんだよねー。」
もう1人やばすぎる人が現れて、
「……ねむ。」
この日私は帰宅時間ギリギリまで勉強に付き合わされて、ホテルに戻るのが遅くなってマネージャーとジャニーさんに怒られた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2663人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らら - この作品好きすぎて更新されないかなー、なんて毎日覗いてます笑 もう更新されないですか…？🥺 (2022年1月12日 8時) (
レス) id: d67a593831 (このIDを非表示/違反報告)
Hanavi(プロフ) - コメントありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！！ (2020年6月2日 13時) (レス) id: 9b00aa192d (このIDを非表示/違反報告)
nyan,(プロフ) - わああああ（ ; ; ）お話大好きです、更新楽しみにしてます！ (2020年6月2日 10時) (レス) id: a978adf168 (このIDを非表示/違反報告)
Hanavi(プロフ) - 紅一点のお話は沢山あるので内容が似ないように気をつけていますが…全てのお話を私も読んでいる訳ではないので、教えてくださってありがとうございました。似ているものがあるようなのでお話を変えました。今後も読んでいただけると嬉しいです。 (2020年5月28日 8時) (レス) id: 51902a0f86 (このIDを非表示/違反報告)
なまえ(プロフ) - 水をかけて「笑えよ、冗談やろ」のくだり、ほかのサイトさんと同じな気がするんですが、、たまたまですかね、、 (2020年5月27日 23時) (レス) id: f81b14178c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Hanavi
| 作成日時：2020年5月24日 13時
