誘惑王子6 ページ7
凛月の名残惜しそうな手を離して、数時間後
甘えん坊な子は好きだよ。優しく声をかけて、構いたくなっちゃうんだ
それに今日は...確か帰る約束をしていたね
結局あのまま授業を全部サボったから、先生にもお灸を据えられるかもしれない。どうしようかなぁ...
なんて思いも虚しく、部活動も無いのを確認して昇降口へ向かう途中
ありゃ、ばったり会っちゃった
椚「...言わなくても、わかっていますね?」
A「ん〜...今日は声楽があった日かぁ。こりゃ不味いね。先生の目つきも怖くなっちゃうわけだ」
眉を下げて困ったように笑うと、先生がため息をついて目の前まで来た
椚「別に意味のない授業が全てじゃない。アイドルとしての人気は確実です。...が、君は成績優秀ですがやや不真面目な傾向にあります。
休み時間に抜け出して、サボるのはやめなさい」
サボるなんてみんなやっているよ
でも他を蔑ろにはしていない。
「愚か者」...そう呼びたくないからこそ今こうしてお説教しているんだろうけど
俺には聞くつもりなんてさらさら無いかな。自由が一番...♪
A「ごめんなさい。...今度練習に付き合ってくれたら先生の授業は出てみようかな。
...でも、2人っきりじゃないと嫌だよ?」
身長差を利用して、下からじっと見上げながら
胸を指でトン、とついて、片方の手で裾を引いた
椚「......先生をからかうんじゃありません。...とにかく、その条件は飲みましょう。ですが他の授業もちゃんと出なさい。出席日数の関係もあるんですからね」
A「あ〜...そうだね。わかったよ。...じゃあばいばい先生。今度は2人きりで...遊ぼうね♪」
「遊びじゃありませんからね!」なんて声が聞こえたけれど、振り返らずに一人佇みきょろきょろと辺りを見回す青年の元へ近づいた
「はぁ...」とため息をついた背後に立って
そっと目を隠した
A「だ〜れだ...♪」
泉「!?...ちょっ...ち、近...!!?」
A「ねぇ、答えて...?」
俺の方が少し背が高いから、後ろからすっぽり抱きしめられるね
それより泉は、俺が「耳元で」囁いてるから焦っているのだろうけど
A「ね、泉...?...俺は?」
泉「だ、だからっ...耳元で喋んない、でって...!」
A「答えて。...あと3秒。いーち、にーぃ...さー」
泉「...っA!!」
うん。よく言えました...♪
「帰ろうか?」と手を絡めて微笑みかけると、また顔をそむけて返事をされた
意地悪しすぎたかな...?
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そらっちゃん(プロフ) - 『誘惑王子6』で章臣くんと絡ませてくれるあなたは神だ。 (2020年4月30日 19時) (レス) id: 02f484fb70 (このIDを非表示/違反報告)
朝凪世一!(プロフ) - みーこさん» あああありがとうございます!題名は全て悩みに悩んで付けているので、そう言っていただけるとすごく嬉しいです(*^^*)可愛い系になりがちな男主達です(が、これからもよろしくお願いします! (2020年1月17日 16時) (レス) id: d4d7da6680 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - 「誘惑王子」という題名に惹かれて愛読してます(^_-)男主が可愛くて好きです! (2020年1月17日 15時) (レス) id: ad66a60e86 (このIDを非表示/違反報告)
。#vll - 朝凪世一!さん» お願いします!!ぜひ!よろしくお願いします!! (2019年12月9日 23時) (レス) id: 01ebef5845 (このIDを非表示/違反報告)
朝凪世一!(プロフ) - 。#vll さん» そうですね!!!(*^^*((←可愛いさと色気を出してできるだけ多くの子たちを翻弄させようと思います(できたら読者様も...! (2019年12月8日 23時) (レス) id: cbeb56f355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朝凪世一! | 作成日時:2019年8月22日 3時